青くて痛くて脆い 角川文庫

住野よる

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041090152
ISBN 10 : 4041090156
フォーマット
出版社
発行年月
2020年06月
日本
追加情報
:
352p;16

内容詳細

人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った。周囲から浮いていて、けれど誰よりもまっすぐだった彼女。その理想と情熱にふれて、僕たちは二人で秘密結社「モアイ」をつくった。――それから三年、あのとき将来の夢を語り合った秋好はもういない。そして、僕の心には彼女がついた嘘がトゲのように刺さっていた。傷つくことの痛みと青春の残酷さを描ききった住野よるの代表作。


●住野 よる:高校時代より執筆活動を開始。デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり、2016年の本屋大賞第2位にランクイン。他の著書に『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』。

【著者紹介】
住野よる : 小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿した『君の膵臓をたべたい』が話題となり2015年に出版、ベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ソルティ さん

    この感情に経験がある。だから主人公楓に共感しすぎて辛い。あの時の私も体に穴が開いてそこが痛くて風が通り抜けていた。空っぽだった。友人にも見放された。お互い傷つき、自分のやった事を後悔している。それは古傷となったけど、その痛みをどこかに抱えたまま生きていかなきゃいけないんだ。どこかで分かり合える、なんて甘えだ。「「その人のことが嫌いだったわけじゃありません。むしろ尊敬していたからこそ、その人の行動が自分から見て間違ったものに見えると、正してやろうだなんて、自分勝手なことを思ってしまった結果でした。(略)」」

  • せ〜や さん

    「なりたい自分」は皆ある。理想の自分ややりたい事、夢や憧れの人、もしかしたら「なりたくない自分」にならない事だって。「理想」に対して、「理想」を自分に託して、自分から掴もうともがいたのか、自分の願う「理想」を誰かに託して自分は与えられる事を待ったのか。見せたくない弱さを外に出して、「なりたい自分」になれない事を嘆いたら、ちょっとは変わるのでしょうか?最後の数ページは主人公に「よく言った。よく言えた。そう、まずは肩を叩いてから決めようよ」と伝えたくなる。誰しも似たような経験をしたんじゃないのかな?☆4.0

  • 黒瀬 木綿希(ゆうき) さん

    まさに青くて痛かった。理想と情熱に溢れ、共に将来を語り合ったにも関わらず、居なくなってしまった友。これは読んでいて非常に刺さります。道を違えた仲間を正してやろうなんて傲慢な想い。だがそれすらも嘘。本当の気持ちはもっと単純で、だけど余計なプライドが邪魔してその感情を認められないことが自分でももどかしい。正義という大義名分を得た時に人間は最も残酷になれると思うが、その見返りは驚くほど空虚だ。楓の抱える黒い感情は共感できてしまうからこそ青いと思う。けど、それ以上に尊い。

  • ALATA さん

    住野さん二作目。切ない恋愛小説と思いきやちょっとサスペンス風味の青春小説でした。サークル活動に無縁、ことなかれ主義の楓はKYな元気娘、寿乃に誘われ秘密結社「モアイ」を結成する。次第にすれ違い、将来の夢から切り離された者がたどる時間が痛々しい。学生時代の息苦しさを思い出す。なりたい自分になるということ、思いを馳せる人に伝えたいこと、青春の煌めきと残酷さが入り混じってまさしく「青くて痛くて脆い」でした★3※好きな人が変わってしまったと思い込む自分が一番変わっていることに気付かない…なんかわかります。

  • SJW さん

    人に不用意に近づきすぎないこと、他の人の意見に反する意見を口にしないことを信条にする僕(田端)が大学入学直後に秋好寿乃に出会う。周囲から浮いていて真っ直ぐな秋好の理想に惹かれて、二人で秘密結社「モアイ」を結成するが、徐々にずれていく二人の距離が大きな事件にまで発展していく。後半は読み手も興奮を押さえられない展開になる。「青くて痛くて脆い」は的確なタイトルであると頷いてしまうが、仲間を作って社会の理想を追うなど、自分の大学時代ではとても考えられない。

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住野よる

高校時代より執筆活動を開始。2015(平成27)年、デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり、翌年の本屋大賞第2位にランクイン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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