卒業したら教室で 創元推理文庫

似鳥鶏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488473082
ISBN 10 : 4488473083
フォーマット
出版社
発行年月
2021年03月
日本
追加情報
:
306p;15

内容詳細

市立高校にまた卒業の季節がやってきた。柳瀬さんをはじめ仲のよかった先輩たちが巣立っていく。そんな三月の放課後、秋野麻衣が不可解なものを見たと相談に。真っ暗なCAI室で鍵をかけ、誰かが電源も入れずパソコンで何かしていたらしい。どうやら校内八番目の七不思議、神出鬼没の「兼坂さん」と判明し、葉山君たちは真相解明に奔走するが…。“市立高校シリーズ”最新長編。

【著者紹介】
似鳥鶏 : 1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選しデビュー、“市立高校シリーズ”として人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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市立高校シリーズのホラー系の一つですが、...

投稿日:2021/04/18 (日)

市立高校シリーズのホラー系の一つですが、12年後のやり取りもあるなど、楽しい仕掛けとなっています。このシリーズは、高校物なので、登場人物が成長していきいつかは卒業していくことは覚悟していますが、やっぱり寂しいです。思慮深い葉山君が想いを伝えることができるのか?青春ものでもあり、読んでいて自分の高校時代・大学時代を思い起こしてしまいました。主要な人物の卒業式ではあったけど、最終回ではないと信じています。

マーメイド さん | 東京都 | 不明

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一度読み終えてどうしても気になったので、...

投稿日:2021/04/12 (月)

一度読み終えてどうしても気になったので、もう一度シリーズの最初(「理由あって~」)からすべてを読み直した。 すると、あちらこちらでいままでと少し違ったように読めるところが見つかる。そしてその勢いでもう一度この本を読むと、枠物語の部分が最初より少しわかるようになった。 これまでも、少なくとも各話でひとつくらいは、前の本までの登場人物たちのイメージを、どこか書き換えるところがあったのだけれど、今回もそう。それは「枠」の外だったのだけれど、あらためて読み終わってみると、なんとなく枠の中でもそうなんじゃないかと思うようになってきた。 そのあたりはやっぱりまだよくわかっていないので、そのうちまた読み直そうと思う。

たびねこ さん | 京都府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • へくとぱすかる さん

    こんなミステリは前代未聞かもしれない。学園ものというジャンルを超えて読者を驚かせてくれる。前作から5年が過ぎているが、作品世界は、柳瀬さんの卒業を目前に、例によって葉山くんがふりまわされていく。パターンを破って挿入される異世界の物語と、何と12年後の葉山とミノ。これにはとまどったが、有機的に謎とからんでいくところがすごい。どうやったらこんなことを思いつくのか、最初から作者がもくろんでいたのか、と感心。これはシリーズ中でも最高の作品かもしれない。そしてこういうことがミステリ、いや小説には可能なのだと。

  • NADIA さん

    市立高校シリーズ8作目。12年後の未来より、主人公の葉山くんと親友のミノがリモートで当時の仲間の誰かが書いたファンタジー小説を読みながら振り返るあの事件。市立高校八番目の七不思議「兼坂(んねさか)さん」。まあ、部室の密室とかはどうでもいいけど(^^;、「卒業」シーズンの独特の感傷がいい。作中作のファンタジーも面白かった。ただ、あの似鳥さん風のユーモアたっぷりのまえがきがその作者のイメージとずれているようにと感じるけど。伊神さん、とうとう扱いが人間ですらなくなってきた(笑) ちなみに卒業するのは柳瀬さん。

  • papako さん

    シリーズ続きもの読む祭。作者のデビュー作シリーズのこちら。一区切りの一冊ですね。作中作、高校時代、そして12年後の未来の3つのシーンで進む。相変わらずの謎事件。伊神さんの役割が明らかにされ、バトンを渡される葉山くん。そして柳瀬さんいよいよ卒業。そっか、私は葉山くんの気持ちをわかっていなかったな。兼坂さん事件の謎、作中作の作者は誰?『うちの人』だって。にやけちゃう。さてさて次もあるのかしら?葉山くん編突入ですね。しかし再読したくなっちゃいますね。結構ボリュームあるし。。。

  • kk さん

    これまでとは一味違った趣向で、いろんな意味で楽しかったです。プロットはちょっとアレかもしれませんが、ストーリー的には青春だ!って感じで良かったです。「市立高校シリーズ」大好きです。

  • オーウェン さん

    市立高校シリーズ8作目。今作はまるで集大成のように、柳瀬さんの卒業式に合わせた8つ目の謎が。七不思議はこれまでのシリーズで描かれてきたが、そこに付随する謎。いつものように伊神さんが手助けするが、そこに葉山も一枚絡む。だがそれらはある目的のためというラストによって、1作目からすべては繋がっている出来事を知る。ファンタジーに加えて、12年後の葉山とミノの描写も有り。そして柳瀬さんと、めぐり合わせる人物の儚い想い。シリーズはまだ続くようだけど、葉山にとって謎の意味合いは大きく変わってくるはずだ。

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似鳥鶏

1981年千葉県生まれ。2006年、『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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