Books

最悪の相棒

伏尾美紀

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065359358
ISBN 10 : 406535935X
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan

Content Description

少年時代に姉がストーカーに殺された男、潮崎。被害者家族によりそいすぎたため、心身をこわしてしまった警察官の父を持つ女性刑事の広中。潮崎に対して、一方的に憎しみをいただいている広中は、捜査一課にいきたいという夢があった。その夢がやっとかなう。しかし、捜査一課に新たにできた特別のチームには、潮崎がいた。というよりも、そのチームは、優秀な刑事である潮崎のために作られたものだった。
介護疲れによってひきおこされた犯罪、オレオレ詐欺に、ひきこもり。巨大団地で連鎖する事件は、やがて最悪の結末をむかえる――。先読み不能のストーリーテラーが用意した、極上のラビリンス。もう誰も出られない!

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • パトラッシュ

    バディ物のミステリにも様々あるが、これほど相性の悪い過去持ちコンビも珍しい。しかも双方とも悪を憎んで刑事に徹する覚悟なので、口を開けば衝突を繰り返す。しかし結果として捜査のプロである2人が能力を高め合い、殺人事件の裏に隠された思いがけない動機と犯人をあぶり出していくプロセスが鮮やかだ。過去の北海道警シリーズでは犯罪設定や犯人の造形で物足りなさがあったが、今作は社会性と謎解きの両面で成功している。また陰惨な事件を描きながら、生きにくさを抱えて苦しむ関係者の復活劇が気持ちいい。この方向を進めば成功するだろう。

  • いつでも母さん

    ちょっと長いかなぁ。でも、タイトルほど最悪感は感じなかった。ナイスバディで次もありそうな・・?怪しいと思った奴はやっぱりね(たまには私も)が、そっち絡みか(←どっち?)璃子ちゃんが可哀想。明石もちょっと気の毒だった。初めから不安だったひきこもりの大地が、逞しくなって本当に良かったと思った。なんだか淡々とそんな感じ。おっと、長田くん、ガンバレ〜!やっぱりちょっと長いわ。

  • hirokun

    ★3 被害者支援に力を入れ始めている警察活動をテーマにした作品。表題にある「最悪の相棒」というのは、そんなことはないですよねという印象。警察バディもの小説として楽しませてもらった。私は警察小説が好みだが、今回の作品は犯罪被害者の視点が、ストーリ展開の中で重要な要素を担っており、新たな視点として興味深いものがあった。

  • タイ子

    タイトルの相棒が出会うのはお互いが少年、少女時代。少年は姉を理不尽に殺され家族を失っていく被害者。少女の父親は警察官、当時少年の面倒を親身になってみていた。少女の記憶に残る少年は父親にまつわる最低、最悪の記憶でしかない。その2人が刑事として出会うことに。団地の中で起こる事件をめぐってひきこもり男性の人生、高齢者の生活、母娘の生活に忍び寄る元夫の暴力的行為などあからさまになっていく。迷路でたたずんでいる読者を誘導する2人の刑事たち。伏線が全て回収される時、人の優しさに胸が熱くなる。最高の相棒にまた会いたい。

  • ゆみねこ

    姉を殺され家族を壊された少年・塩崎格。被害者遺族に寄り添い、そのせいで心を病んで亡くなった父を持つ弘中承子。かつて被害者遺族だった塩崎と弘中は刑事になり新たに設けられた部所でバディを組むことに。最悪な相性の二人が対峙する事件は見逃されがちな小さな綻びから広がり、思わぬ結末をむかえる。老々介護・引きこもり・DV…、少し長かったけど面白かった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items