Books

日本の近代 2 中公文庫

伊藤隆(日本政治史)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122057029
ISBN 10 : 4122057027
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

近代化に踏み出した明治政府を待ち受けていた数々の試練。廃藩置県、征韓論、一揆、士族反乱、自由民権運動など、動乱の時代はやがて憲法制定、国会開設へと向けて収斂していく。命がけで“国造り”に参画した男たちの物語。

目次 : プロローグ 物語の競合と統合/ 1 公論と勅命/ 2 郡県と封建/ 3 富国と強兵/ 4 国憲と民権/ 5 帝国憲法と教育勅語

【著者紹介】
坂本多加雄 : 1950年(昭和25)愛知県生まれ。東京大学法学部卒業。91年『市場・道徳・秩序』で日経経済図書文化賞、サントリー学芸賞を受賞。専攻・日本政治思想史。主な著書に『日本は自らの来歴を語りうるか』『象徴天皇制度と日本の来暦』(96年度読売論壇賞受賞)ほか。2002年(平成14)、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • coolflat

    217頁。士族の秩禄処分は1873年12月に家禄税と家禄奉還制が導入され、家禄の額に応じて累進的に課税し、また百万石未満の下級武士への家禄については、その奉還希望者に永世禄6年分、終身様4年分を現金と秩禄公債で一括払いをすることになった。そしてそれによって官有荒蕪地を廉価で払下げ、士族の帰農を促す。1876年3月には、金禄の支給の中止を決定、その5年ないし14年分を金禄公債で一括払いするという制度が導入された。政府は家禄支給の重い財政負担から解放され、また金禄公債は民間での殖産興業の資金として運用される。

  • Hiroshi

    明治維新から憲法制定までの本。歴史の当事者が置かれた状況をどの様に判断してどの様に行動したかを見ていく。主な人物は木戸孝允・大久保利通・伊藤博文だ。木戸は警敏闊達で、大久保は沈黙重厚で、伊藤は調和だという。大久保は藩主との関係が重く、木戸はそれが軽い。伊藤は大久保亡き後を力なく引き継いだからだ。慶應4年1月に三職七科、2月に三職八局、4月に太政官制となる。三権分立が意識されたのだ。太政官制は明治2年、4年に変更があり、18年の内閣制まで続く。天皇親政とは幕府のような委任を行わず、天皇が公論を宸断するのだ。

  • バルジ

    再読。改めて読み直すと維新期の政治思想に関して重要な指摘が多く、未読する価値のある一冊と改めて思う。本書の白眉はやはり政治思想に関する著述だろう。西郷隆盛や中江兆民といった明治政府の主流より外れた者達の政治思想を読み解いた上で歴史的な位置付けを行う。特に「元気」に管する指摘は類書が無いであろう。当時の「元気」は即政治改革に直結する用語で、政府の抑圧は人民から「元気」を奪い国家の「元気」を奪うという論式で政府攻撃に使われる。その他平田派国学や五箇条の御誓文に関しても今もなおの色褪せない充実した概説書である。

  • ふぁきべ

    この時代に起きていたことというのは学校でも重点的に習うし、大政奉還から明治政府成立の流れというのはメディアでも取り上げられる機会が多い。しかし、こうやって400ページを費やして20年間について詳細に述べている本を読んだことはなかったので、なかなか新鮮だった。徳川慶喜が徳川幕府後の新政府でも主導権を握るべく大政奉還を行ったことはこの本の第1巻でも触れられていたが、その詳細な流れは知らなかったし、憲法欽定に当たっても色々な考え方があり、それらの調整に奔走した伊藤、氏族の不満によって西南戦争以前にも反

  • 虎っち

    明治維新から大日本帝国憲法発布までを丹念に描いている。戦後の明治体制批判論に警鐘を鳴らし作者の歴史観を基礎として時代が論証される形。読んでいて面白みは感じないものの社会科教員を目指す者や明治時代を学びたい者には有意義な一冊であろう。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items