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経済学からなにを学ぶか その500年の歩み 平凡社新書

伊藤誠

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582857689
ISBN 10 : 458285768X
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

なぜ、歴史を学ぶのか。それは、現代を理解し、未来を考えるきっかけとしたいからである。経済学を学ぶのも、現代の経済社会の特性をより深く理解し、その直面する課題を考える手がかりを得たいからである。世界的に深まる金融危機、国家財政危機、格差の再拡大などが叫ばれるいまだからこそ、各学派が唱えてきた政策やその限界を学びつつ、現代の経済社会のあり方と行方を考察する。

目次 : 第1章 国富の増大をめざした重商主義(資本主義発生期の支配的学説/ 取引差額主義から貿易差額主義へ ほか)/ 第2章 自由放任への重農学派(重農主義とその背景/ ケネーの経済学 ほか)/ 第3章 労働価値説にもとづく古典派経済学(古典派経済学の形成/ アダム・スミスの体系 ほか)/ 第4章 歴史学派と制度派経済学の発展(F・りすとと旧歴史学派/ 新歴史学派の問題意識 ほか)/ 第5章 新古典派経済学の方法論的個人主義(新古典派経済学とはなにか/ 限界革命とミクロ価格理論 ほか)/ 第6章 社会科学としてのマルクス経済学(マルクス経済学の思想と理論/ 資本主義経済の原理 ほか)

【著者紹介】
伊藤誠 : 1936年東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。経済学博士。東京大学名誉教授。日本学士院会員。専門領域は理論経済学、経済学史、現代資本主義論、社会主義論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 1.3manen

    ケネーの重農主義とは、農業の利害が、通商の自由化案をめぐり、現代日本では逆の立場にあることに注意(51頁)を促している。バックルー公爵の家庭教師として2年半パリに滞在、ヒュームの友人として、啓蒙思想家、チュルゴーの重農主義者の歓迎をうけ、経済学に関心を示したアダム・スミス(61頁)。リカードの自由貿易論は、TPP交渉の日本に最大多数の最大幸福への方途として直接適用できない(93頁)。それはそうだが、自由の意味を問い返す態度は必要と思う。

  • 浅香山三郎

    伊藤誠さんの本は何冊か読んだけれども、本書もまた難しい。新書であるにも関わらず、経済学部の3回生以上に読ませるやうな感じである。また、古典派経済学の説明までは、学説そのものに紹介の中心が置かれてゐるが、後半のマルクス経済学では、諸々の論争過程と有用性についての叙述が多い。確かに、『資本論』を要約するやうなことは困難なのだらうが、スタイルが途中で変はり、やや戸惑ひながら読む感覚であつた。岩波新書で森嶋通夫さんの本に似たやうなものがあつたのを思い出した。労働価値説の評価が本書と違つてゐた記憶がある。要再読。

  • leppe

    経済学の歴史をとらえるのに丁度良かった。宇沢氏のものよりも分かりやすかった気がします。それでも、新書の割には難しかったです。ていうか、「古典派経済学」という名称はマルクスが発明したってマジっすか?なんかもう全力でスルーしてた自分にびっくりだよ。

  • yo yoshimata

    時々、経済学史の本を読むのですが、学ぶところの多かった一冊です。筆者は著名なマルクス経済学者ですが、その泰斗が次のように言うのはかみしめたいものです。「(マルクスの)思索は、ソ連崩壊により、むしろ教条的な狭い硬直した解釈から解放されて、いまやその豊かな可能性をふたたび自由に活かせる時代になっている」。

  • marukuso

    内容が新書の割に難しすぎた。基礎知識がある程度ないとさっぱりわからん。

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