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ウルリッヒ・ベックの社会理論 リスク社会を生きるということ

伊藤美登里

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784326654093
ISBN 10 : 4326654090
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

国家や会社や家族の保護機能が弱まり、テロ、貧困、孤立等のリスクが直接個人を襲うようになった現代社会を分析したベック理論。日本初の包括的な解説書。

目次 : 第1章 再帰的近代化/ 第2章 リスク社会/ 第3章 ベックにおける「リスク」および「危険」の語の用法について/ 第4章 個人化/ 第5章 市民労働―連帯と承認をめぐる理念の生成と変容/ 第6章 コスモポリタン化とコスモポリタニズム/ 第7章 ドイツ地域福祉における市民社会と宗教―ベックの宗教論を手掛かりとして/ 終章 不可逆なプロセスとしての再帰的近代化

【著者紹介】
伊藤美登里 : 1965年生まれ。1995年早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得後退学/博士(文学)。現在、大妻女子大学人間関係学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Mealla0v0

    ベックの訳者でもある著者がベックの独特の概念を丁寧に解説しているので入門書としてグッド。第1の近代(伝統的共同体からの解放)から第2の近代(再帰的近代)への移行にともなって、諸々の中間集団が解体され、個人化が起こり、リスクの防波堤がなくなることでリスクの分配が問題になり、このような事態は既存の国民国家では対応できずコスモポリタン化が進行する。こうした主要な概念の説明に加え、リスク社会論のなかで判然としないリスク/危険の違いがあることを指摘しつつ、むしろベックにとってそれは定義しないことに意味があると指摘。

  • takao

    再帰的社会 リスクについての定義はあいまいなまま。

  • Bevel

    うーん。。うまくたどり着けなかったなあ。。もうちょっとどういう系譜の人かを知りたかった。

  • いとう・しんご

    ロベール・カステル「社会喪失の時代」にU.ベックについて言及があり読んだが、両書を見ることで、独仏の最近の最良の知的産物に接することが出来るとの印象を強くした。ベックの「再帰的近代」は、近代が近代を近代化しようとすることで、逆に近代を解体させる動きである、と考えたい。「リスク」と「危険」については、例えばフクイチのリスクは計量可能だと標榜されていた(だから、絶対、安心だとPRしていた)のに、いざとなったら、関係者が一斉に責任逃れして天災=つまり「危険」になったことを思えば、理解しやすい。お奨めです。

  • 抹茶ケーキ

    ベックの理論について。危険やリスク、個人化、第一の近代、第二の近代といったベック理論の基本用語がそれぞれ解説されている。ベック理論がそこまで難解だとは思わないけど、危険やリスクの概念は結構定義が曖昧なまま用いられチエルことが多いので、こういう本も有益なのかなと思った。

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