Product Details
ISBN 10 : 4062769239
Content Description
故郷をおん出て何十年、他国に流離で十何年、親も夫も子も危機で、死と老いと病とが降りかかる。それでも生き抜く伊藤しろみ。この苦が、あの苦が、すべて抜けていきますように。本書は詩であり、語り物であり、また、すべての苦労する女たちへの道しるべである。紫式部文学賞、萩原朔太郎賞をダブル受賞。
目次 : 伊藤日本に帰り、絶体絶命に陥る事/ 母に連れられて、岩の坂から巣鴨に向かう事/ 渡海して、桃を投げつつよもつひら坂を越える事/ 投げつけた桃は腐り、伊藤は獣心を取り戻す事/ 人外の瘴気いよいよ強く、白昼地蔵に出遇う事/ 道行きして、病者ゆやゆよんと湯田温泉に詣でる事/ 舌切らず、雀は婆を追い遣る事/ 梅雨明けず、母は断末魔に四苦八苦する事/ ポータラカ西を向き、粛々と咲いて萎む事/ 鵜飼に往来の利益を聴きとる事〔ほか〕
【著者紹介】
伊藤比呂美 : 1955年東京都生まれ。詩人、作家。青山学院大学文学部卒業。1999年『ラニーニャ』で野間文芸新人賞受賞。2006年『河原荒草』(思潮社)で高見順賞受賞。『とげ抜き―新巣鴨地蔵縁起』で、紫式部文学賞、萩原朔太郎賞をダブル受賞。1997年からカリフォルニア在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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メタボン
読了日:2020/02/06
Yu。
読了日:2015/08/21
ハチアカデミー
読了日:2012/05/29
さよちゃん
読了日:2013/12/20
かふ
読了日:2021/12/12
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