巨悪を眠らせない 秋霜烈日 検事総長の回想 文庫

伊藤栄樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022620248
ISBN 10 : 4022620242
フォーマット
出版社
発行年月
2020年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
224p;15

内容詳細

「巨悪を眠らせるな」「被害者とともに泣け」「国民に嘘をつくな」の名言で、“ミスター検察”と呼ばれた検事がいた―。戦後いくつもの疑獄事件を手がけ、巨悪との戦いに人生を賭けた著者が、がん闘病のかたわらに綴った渾身の回想録を緊急復刊。

目次 : 第1部 秋霜烈日(造船疑獄事件1 土光さんのこと/ 造船疑獄事件2 ひょうたんから駒/ 造船疑獄事件3 赤坂芸者/ 造船疑獄事件4 指揮権発動/ 造船疑獄事件5 検事総長の進退 ほか)/ 第2部 海外司法事情報告(北欧所見/ 西ドイツ連邦司法省訪問とその前後/ 刑事局長ジロラモ・タルタリオーネ氏/ 日本法務・検察代表団訪中記)

【著者紹介】
伊藤栄樹 : 1925年名古屋市生まれ。43年東京帝国大学法学部入学。翌年、最後の学徒出陣で海軍主計見習尉官として海軍経理学校へ。戦後復学し47年東京大学卒業。49年戦後一期生として検事に任官。横浜地検検事、東京地検検事、法務省刑事局参事官、刑事課長、総務課長、人事課長などを経て、72年に東京地検次席検事に就任。以降、法務省刑事局長、法務事務次官、最高検次長検事、東京高検検事長と法務・検察の主要ポストを歴任。85年12月に検事総長就任。がんに冒されていることを知り、88年3月に任期途中で退官。病床で回想録『巨悪は眠らせない―検事総長の回想』の執筆を続けたが、同年5月逝去。享年63(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • まーくん さん

    最近、検察庁人事が世間を賑わし、渦中の人が文春砲に撃沈された。政権に気に入られなければと、少々気の毒な気も。本書はそんな世情を見ての復刊に違いない。88年朝日新聞連載『秋霜烈日―伊藤栄樹の回想』の単行本が親本。伊藤は49年戦後一期生として検事任官、85年検事総長に就任するも癌のため任期途中で退官。病床で執筆。指揮権発動を招いた造船疑獄の顛末など語っているが、東京地検公安部が上司にまで隠蔽しようとした天皇特別列車爆破計画に驚いた。”もうすっかり忘れた”という話も、よく読むと真相が透ける(ように書いている)。

  • とくけんちょ さん

    検察の元トップによる回顧録。事件ごとに数ページで振り返っているため、それぞれにそれほど突っ込んだ内容はないものの、うまくまとまっている。新装版であり、リアルタイムというより、時代の流れを感じるが、興味深いものであった。衝動買いしてよかった。

  • AICHAN さん

    図書館本。私が読んだのは『秋霜烈日 検事総長の回想』というタイトルの本。『巨悪は眠らせない 検事総長の回想』と同じ本だと思われる。『巨悪は眠らせない 検事総長の回想』で検索するとヒットするのはこの本だけなのだ。法務・検察の中枢を歴任し「ミスター検察」とまで言われた伊藤栄樹さんの回想。造船疑獄事件からロッキード事件までを回想する。公にはできないことが多いようで、内容は事件捜査の片鱗や周辺の話ばかり。期待していたのでガッカリ。

  • とみやん📖 さん

    安倍政権末期の黒川騒動をきっかけに、元有名検事総長伊藤栄樹氏の絶筆本「秋霜烈日」を改題し再販したもの。 昭和63年退官までの40年の検事人生を振り返り、関わってきた事件について触れている。戦後まもなくの法務大臣による史上唯一の指揮権発動事案造船疑獄事件から始まり、超法規措置で連合赤軍の国外逃亡を許したハイジャック事件、ダグラス・グラマン事件など、世の中を騒がせたものばかり。 この本で初めて国会において法務省刑事局長が検察を代弁していることを知った。黒川騒動は巻末の村山治氏の解説が良くまとまっている。

  • 大先生 さん

    ミスター検察こと伊藤栄樹氏の「秋霜烈日」の文庫版。文章から伊藤氏の能力の高さは勿論のこと人間的魅力も伝わってきます。例えば@検事は潔癖すぎるとの批判に応えて部下にポルノ観賞をさせたA北海道旅行で車を運転中スピード違反したB交通反則通告制度(いわゆる違反キップ)の創設等など。今はこんな人いないですよね。社会的にも許容されないでしょうし…。因みに「検事と被疑者との間に醸し出される信頼感情、これこそが自白の最大の原因」だそうです。検察が取調べ可視化に反対したときも、信頼関係の構築が困難になると危惧してましたね。

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伊藤栄樹

1925年名古屋市生まれ。43年東京帝国大学法学部入学。翌年、最後の学徒出陣で海軍主計見習尉官として海軍経理学校へ。戦後復学し47年東京大学卒業。49年戦後一期生として検事に任官。横浜地検検事、東京地検検事、法務省刑事局参事官、刑事課長、総務課長、人事課長などを経て、72年に東京地検次席検事に就任。

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