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存在の耐えられない愛おしさ

伊藤亜和

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784049157796
ISBN 10 : 4049157799
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2024
Japan

Content Description

伊藤亜和――彼女はいったい“何者”なのか。
父の日にぽつりと投稿されたnoteの記事「パパと私」がX上で瞬く間に話題となり、著名人の目に留まった彼女。
彼女の淡々とした語り口で紡がれる物事の数々は、我々の世界の解像度を少しだけクリアにしてくれる。
彼女のフィルターを通して見えている世界を体感し、彼女の一端に触れることが出来る、家族、他人、愛にまつわる珠玉のデビュー作!

===
私の努力で報われたことなどなにもない。
だからせめて、この1冊目は愛してくれた貴方たちに捧げます。
私を信じてくれてありがとう。
互いの愛おしさに耐えられなかった私たちへ、言いそびれてしまったことが全て届きますように。

(「はじめに」より)

【著者紹介】
伊藤亜和 : 文筆家。1996年横浜市生まれ。学習院大学文学部フランス語圏文化学科卒業。本書にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mukimi

    伊藤亜和のことを知らない人は、セネガル人の父について書いたnoteの無料記事「パパとわたし」を読んでみてほしい。吸い込まれて私は本書をいつの間にか手にしていた。世の中を見る目のセンス、文章の上手さ、という領域の才能は確かに存在するのだと思い知った。一本の記事が著名人の目に止まり、突然一つの才能が白日の元に晒され筆者を取り巻く世界を変えてゆくのを追体験できる。有名になってから書かれた自己分析エッセイも鋭い観察眼とめんどくさい性格が堪らないのだが、有名になる前に書かれた家族のエッセイがのびのびとして鮮烈だ。

  • 読特

    都会じゃないが田舎でもない。窓を開ければ潮風が吹き抜ける。育ったのは本牧から少し離れた山の上。向かいには”放置子”が住む。お菓子を運んであげて、利用されているなんて意識はない。怒りや憎しみという感情を持ち続けるのは不得意。誰かを思いやっていたい自分の意思。汚いことも飲み込んだ上で、『清くあろう』という音がする。優しさを粗末にしている自分自身。幸せも不幸も努力も、その本当の手触りを知らずに死んでいくのは怖い。…家から歩いて1分の場所に住む。パパとは7年会っていない。名前はアワ、亜細亜の亜に、平和の和と書く。

  • ゆりお

    亜和さん3冊目。他の2冊に比べるとルーツの話題は少なく新しい一歩という感じ。巻末にジェーンスーさんとの対談付き。友人や恋人とのエピソードは年相応の感じで楽しい。若い時の会話ってこんな感じだよね。祖父母に対する愛と思いやりを感じる。言葉選びが本当に綺麗でエッセイだけでこれだけ注目される若者も珍しいのでは。仄暗く美しい文章で谷崎三島好きは好きかも。

  • 林檎

    伊藤亜和さんのエッセイ。文章が『客観的』だと言われると書かれていたが確かにそうで、変な押し付けがなくこちらの自由な感覚で読めるのが良い。亜和さんはなかなかクセがありそうだけど、ちょいちょい共感ポイントが出てきてそれも面白い。『根性が据わってるふりをしてしまう癖』とか、自分にも思い当たり過ぎてプッと吹き出してしまった。

  • 蝶子

    エッセイ。なんでメディアワークスでエッセイ?と思って買った。読み終わった今もなんでメディアワークスでエッセイ?と思ってるけど読んでよかった。私とはぜんぜん違う生い立ちなのに、そういうことあるよな…と思う話題が多い。特に就活の話とか。あとハーフであることでとても苦労されたようだけど悲壮感があんまりないのもとっつきやすい。こういう困りごともあるんだな…。何者かになりたいという気持ちにはすごく共感するけど、何者かになったところで次の悩みも出るんだよな、と思ってしまうあたり私は嫌な大人になったな〜。

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