Books

無学問のすすめ ちくま新書

伊東祐吏

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480068460
ISBN 10 : 4480068465
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「学問」って、そんなに必要?やるとバカになるんじゃないの?原発事故が起こって発言をし始めた知識人はみんな興奮しているだけじゃないの?本書は、吉本隆明、福沢諭吉、小林秀雄、江藤淳、池上彰、養老孟司、内田樹、三島由紀夫、アーレントなど、さまざまな知識人の著作を俎上に載せ、誰もが薄々気づきながらも言えなかったことに切り込んでいく。学問は使っても、使わなくてもいい。自分の身体の声を聞き、自分の頭で考える「素人」たれ!「学問」から「無学問」へ。いま読まれるべき、新しい思想がここにある。

目次 : 第1章 学問を知って、学問を捨てよ(学問の正体/ 考える競技/ 学問の罠)/ 第2章 言葉は正しいが、ニセモノである(言葉を疑う/ 脳と内臓/ 言葉と身体)/ 第3章 思想とは、勃起する知性である(震災・戦争・明治維新/ 思想の真実/ 勃起の系譜)/ 知の奴隷にならないために(知識・教養のウソ/ 吉本隆明の「非知」/ 本物の「知」を探して)

【著者紹介】
伊東祐吏 : 1974年生まれ。早稲田大学教育学部卒業。名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程修了。文芸評論家、思想史学者。現在、文化学院非常勤講師、法政大学兼任講師。著書・論文に「批評論事始」(『群像』2009年6月号、第52回群像新人文学賞優秀作)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ボル

    ソクラテスの「無知の知」がイメージされるけど、実際は内容が濃い書でありました。冒頭「学問をするとバカになる」が最も著者が言いたい部分であった。読んでいくと訴えたい内容が理解出来ます。但し過去の哲学者や著者などをリスペクトしつつも持論を展開している内容は、タイトル通り自分の頭で考えようという流れであった。「興奮して物事を伝える学者」は疑ってかかるように喚起していました。冷静に語る学者や考えに正解があるとのこと。その点よくわかるが、興奮している=勃起する知性・思想となっているので、少し興ざめする部分もあった。

  • こまち

    めちゃすご。内容濃すぎる♪ 再読してからまとめなきゃだね。

  • skunk_c

    大学で教えている方が「無学問」を薦めるという、何とも矛盾したものなのだが、池上彰なんか絶対に読まないと思っている者からすると、思わずにやりとする面もあった。そもそも知識量と頭の良さは別物と考えているし、議論のための議論が嫌いなので、至極納得のいく部分もあり、読みやすさもあってあっという間に読了した。でも「健康な人は本を読まない」と言われてもねぇ。本好きだからこんな本も読んだわけだし、当然読まれることを期待して出してるんでしょうが。それに参考文献からして、著者自身もどこか「学問」に呪縛されているのでは。

  • 脳疣沼

    最近読んだ本の中で最も感銘を受けた。学問は中毒性があり、ハマればそこから抜け出すことは難しい。アルコールやギャンブルは、本人も他人もその不健全を認識しているが、学問についてはそうではない。学問の中毒性はそれを促進させることが善であるとされ、学のある人は経済的にも心理的にも無学の人を圧迫している。街で、デモ隊が「国の一大事ですよ!今立ち上がらなきゃいつ立ち上がるんですか!」と興奮してまくし立てているのを聞いて、知人は「うるさっ」とぼやきながら飲み会の誘い電話を女の子にかけていた。良い反応だ。

  • すがの

    予想以上にオハナシにならないレベルで笑ってしまう。そもそも前提にしている学問観が、最終的に自目的化して自分の頭を使って考えられなくなる知的格闘技だ、というひどく偏狭なものであるし、筆者が、ただの「秀才」だと断罪していく対象が「学問」の代表者なのか、という疑念も残る。また、学問の細分化が齎す弊害や、知性の暴走を幾ら指摘したところで、どう頑張ってもそれは「学問一般」、「知性一般」を捨てよ、ということにはなり得ないはずである。「学問をすればバカになる」という筆者が、学問を相当にされた方であろうことは推察できる。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items