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ホワイトラビット 新潮文庫

Kotaro Isaka

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101250328
ISBN 10 : 4101250324
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2020
Japan

Content Description

「このミステリーがすごい!」2018年版「第2位」の傑作が、遂に文庫化! 前代未聞の白兎事件とは! 読み手を魅了する伊坂マジックの最先端!


【著者紹介】
伊坂幸太郎 : 1971(昭和46)年千葉県生れ。’95(平成7)年東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。’04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞受賞。’08年『ゴールデンスランバー』で本屋大賞と山本周五郎賞を受賞。’14年『マリアビートル』で大学読書人大賞、’17年『AX』で静岡書店大賞(小説部門)を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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登場人物が合理的ではないことをするのです...

投稿日:2021/04/09 (金)

登場人物が合理的ではないことをするのですが不思議と納得させられるものがあります。 巻き込まれただけなのに不必要に助けたりほとんど関係がないのに野次馬根性で誘拐犯の元へ行ったり、めちゃくちゃなことをやっているのにこの登場人物ならやりかねないと思えてしまう・・・。そう思わせるものが、この人の作品にはあります。面白い作品です。

aozo さん | 鳥取県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ミカママ

    一時期ハマった伊坂さんのひさびさ作品。いやぁ難かしかった。いつもならば軽妙な会話を楽しめるのだが、今作では残念ながらそれすらも凌駕する読みにくさだった。こちらが伊坂作品を楽しめる年齢を超えてしまったということか。

  • 青乃108号

    このところデビュー近辺の作品を何冊か読んできた伊坂作品はやっぱり面白かったが、この作家はもう駄目かもわからんね、と俺に思わせたあの「アイネクライネナハトムジーク」以降、7作目の作品になる。ちなみにすぐ前は「AX」(殺し屋シリーズ3作目)。それなりに数を読んではきたが別に伊坂マニアではない俺は本作で大活躍する黒澤に特に思い入れがある訳でもないが確か「ラッシュライフ」に出てたかな、他にも出ていた気もするが敢えて調べる気はない。それはともあれ異色の、面白い取り組みの小説だった。「レ・ミゼラブル」を読みたくなる。

  • bunmei

    数時間の『人質立てこもり事件』が題材。展開も各登場人物の視点によって刻々と変わる中で、時間を遡って事件に至るまでの経緯や人間関係等、前半は多くの伏線を散りばめている。そして、後半への期待を高めて結末へと導く。完全に行き詰った犯人が「いったい、この先どうなるのか?」という不安を煽りながら、最後は、見事にスカッと回収していくあたりは、伊坂作品の真骨頂とも言える。また、オリオン座の神話説、事件経過を繋ぐナレーション、『因幡の白兎』や『レ・ミゼラブル』の引用等を絡めたユーモアのセンスも忘れていないのも嬉しい。

  • 五右衛門

    読了。当然のことながら新品買いました。ネット購入なのでうちわしおり貰えませんでしたが。相変わらず冴え渡っていました。黒澤。ですよねー!!!今回の作品はいつもより丁寧に少し時間を戻そうとか読み手を騙そうとか混乱させてやるぞ等の思惑が無くしっかり作者に付いて行けました。けれども謎解き回答編では仰け反って天を仰ぎました。冬ならばオリオン座がみえたかもですが。そこなんですよね。伊坂作品の真骨頂は!兎田の皮が剥がされたのを綿(神話では蒲の花)で癒すのかな。この作品は近々再読候補です。それに泥棒探偵続編希望です。

  • こーた

    オリオン座に因幡の白兎、そして『レ・ミゼラブル』。ひさしぶりに読む伊坂幸太郎は、夜空に煌めくベテルギウスのように、この小説でもあいかわらずの光を放っていて、そのかわらないということが、ぼくにはうれしくもある一方で、まだこんなこと書いてるのかおれは騙されねーぞ、と身構えるも237頁でがらっと物語が反転して、今度もまんまと騙されてしまったのである。黒澤たちと再会できたのもよかった。軽妙な会話が愉しくて、展開だとか伏線だとか、畳むとかそんなことはどうでもいいから、その遣りとりだけをもっとずっと読んでいたかった。

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