Books

フクロウ准教授の午睡 文春文庫

伊与原新

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167919085
ISBN 10 : 4167919087
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

学長選挙が迫る地方国立大学に現れた袋井准教授。昼間は眠たげで無気力なのに、夜になると人知れず動き出す。そんな夜行性の“フクロウ”は、権謀術数うずまく学内で起こるトラブルに首を突っ込み、思わぬ方法で有力教授のスキャンダルを暴いていく。一体、袋井の目的とは―。ラストまで油断厳禁、異色の大学ミステリ。

【著者紹介】
伊与原新 : 1972年大阪生れ。神戸大学理学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻。博士課程修了後、大学勤務を経て、2010年、『お台場アイランドベイビー』で横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー。19年、『月まで三キロ』で新田次郎文学賞を受賞。21年、『八月の銀の雪』で本屋大賞6位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • パトラッシュ

    地方の国立大学教授だった伯父は「大学の教師は教育や研究よりも会議が第一の仕事」と話していた。狭い世界で同じ顔を突き合わせていれば、否応なく上下関係や権力構造や予算分配など学問とは無関係なしがらみを優先してしまうと。富山大で助教を務めた著者も同じ体験をし、偉そうに振る舞う俗物教授に天誅を下したかったか。アカハラに汚職、組織改編と学長選などに夢中な連中を、誰も注目しないフクロウ准教授は次々と痛い目に遭わせていくが、その裏にいた存在が暴かれるラストは痛快だ。組織の旧弊を壊せるのは外部からの異端者だけなのだから。

  • みっちゃん

    新刊✨️と思ったら既刊の文庫改題ってやつだった。作者も大学の研究室でさぞや心労があったのでは、と推察するが研究者の先生達には、こんな気苦労なしにご自分の研究の邁進、後進の指導にあたってもらいたいものだ。全く違う案件が実は、ある計画の一部であり、しかもラスボスはあなたですか!という驚きはあったけど、お仕事小説というには生々しすぎるし、伊与原作品の中ではちょっと微妙だな、と思ってしまう…

  • のり

    地方国立大の学長選挙が迫る中、スペインからやって来た「袋井」准教授。陰でフクロウと呼ばれ、昼夜逆転の日々を送る彼は一体何者なのか?校内の様々なトラブルや選挙に絡んだ人物達の失脚等に絡みだす。野性的な洞察力と冴える頭脳。周りは右往左往するが、動じない胆力も併せ持つ。目をつけられたら狩られるしかない。

  • えんちゃん

    伊与原さんの新刊かと期待したけど『梟のシエスタ』改題作品だった。未読だから無問題。次期学長選挙が迫る地方国立大学。文理各学部の思惑が渦巻くドロドロの覇権争いミステリ。フウロウこと袋井准教授の狙いとは。これも謎解きだけど、やっぱり伊与原さんにはごりごりの科学ミステリを期待してしまう。国立大の学部マウントや教授あるあるは面白かった。

  • となりのトウシロウ

    地方国立大学で繰り広げられる学長選挙を巡る学内政争のお話。フクロウこと、袋井准教授は、昼間は居眠りをして無気力だが、夜になると動き出し、学内で蠢く怪しげな教授陣のスキャンダルを暴く。不気味なフクロウは一体誰?目的は?専任講師である吉川の視点で描かれるミステリー。伊与原新らしくアカデミックな内容があると思ったら政争に明け暮れる浅ましい先生達の姿があるだけ。読み易かったけど、少し面白さに欠けた部分あり。ラストに明かされる真相も意外ではあったけどやけにあっさり。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items