盗作の言語学 表現のオリジナリティーを考える 集英社新書

今野真二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087207842
ISBN 10 : 4087207846
フォーマット
出版社
発行年月
2015年05月
日本
追加情報
:
198p;18

内容詳細

コピペやパクツイが氾濫する今、オマージュやパロディーなどの表現形態から、寺山修司、北原白秋の詩、短歌・俳句、辞書の語釈まで、日本語学の第一人者が表現のオリジナリティーの意味を徹底考察。

【著者紹介】
今野真二 : 1958年、神奈川県生まれ。86年、早稲田大学大学院博士課程後期退学、高知大学助教授を経て、清泉女子大学教授。専攻は日本語学。著書に『仮名表記論攷』(清文堂出版/第30回金田一京助博士記念賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • へくとぱすかる さん

    期待していたんですけど、さすがにこの紙幅では論じきれなかったテーマだったという気がします。最初が総論、そして小説の具体例を取り上げて、くわしい検討になっていくわけですが、この辺が最も興味深いところ。短歌・俳句に移ってからは、盗作や類似というより、添削によって生じる細部のちがい論となります。ところで、歌人・俳人による添削が、シロウトの作品の良さを消しているような気がするのは私だけでしょうか? 先日見たテレビの、カンニング竹山氏の俳句の添削を想起しました。あれも私は元の形がいいと思えてならないのですが……。

  • 緋莢 さん

    論文でのコピペ(コピー&ペースト)、ツイッターのパクツイ(パクリツイート)、文芸作品の盗作etc様々な騒動が起こるが、そもそも“オリジナリティー”とは何か?どこまでが「類似」で、どこからが「盗作」なのか?オマージュ、パロディー、パスティーシュなどの表現形態も絡めて、オリジナリティーの意味を考察する。

  • はづきち さん

    盗作と言われている作品を言語学的に分析する、という趣旨の本。なるほどと思うところもあったけど、もう少し散文の分析が多かったらもっとよかったと思います。

  • オールド・ボリシェビク さん

    著者は国語学者。「盗作」する心理や是非などには一切、踏み込まず、表現が似てしまうとはどういうことなのかを考察していく。ほとんどの言葉は、先行例があるわけだから、その言葉を使うことそのものが「盗作」なのではない。ならば、オリジナリティーを保証するものは何なのか。小説、詩歌の具体例から探っていく。

  • rubeluso さん

    これまでに盗作が話題になった文学作品をいくつか紹介し、文体を比較検討しているが、ただ比較してみただけ、という感が否めない。あまりにも唐突に章が終わってしまいこちらとしては「それでどういうことなんです?」という感想しか抱けない。最終章の国語辞書の話はそれなりに興味深かったものの、かといってそれまでの話とつながるでもなく発展させるでもなく、著者のこれまでの研究からちょっと気になったことを薄ーく新書用に書いてみた、くらいの印象を受けた。

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今野真二

1958年、神奈川県鎌倉市生まれ。1986年、早稲田大学大学院博士課程後期退学。高知大学助教授を経て、清泉女子大学教授。専攻は日本語学。著書:『仮名表記論攷』(清文堂出版、第30回金田一京助博士記念賞受賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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