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日本の「労働」はなぜ違法がまかり通るのか? 星海社新書

今野晴貴

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784061385320
ISBN 10 : 4061385321
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

いま、若者を食いつぶすブラック企業がはびこり、20代・30代の過労死や過労自殺が社会問題になりつつある。なぜ奴隷でもないのに死ぬまで働くことになるのか?非正規雇用になるのも過労で鬱になるのも、すべては「自己責任」なのか?経済成長ばかり叫ばれるが、どれだけ成長したら労働環境はマシになるのか?「日本には、過労死するほど仕事があって、自殺するほど仕事がない」と誰かが言ったが、本当にその通りだ。何かが、決定的におかしい。日本はいったいなぜ、こんな異常な国になってしまったのだろうか?本書では、日本の苛酷労働・違法労働の発生原因を一から探り、どうすれば私たちの力で労働環境を良くすることができるのか、その可能性を提示していく。

目次 : 第1章 「サービス残業」は、なぜなくならないのか?/ 第2章 労働法は「強い人」だけのものか?/ 第3章 労働組合の仕事は、「春闘」なんかじゃない/ 第4章 日本の労働こそが、世界一「資本主義」/ 第5章 「違法労働」の歴史と構造/ 第6章 苛酷な労働、そして社会をどうやって「変える」のか?

【著者紹介】
今野晴貴 : NPO法人「POSSE」代表。1983年宮城県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程在籍(社会政策、労働社会学)。中央大学法学部在籍中の2006年に、都内の大学生や若手社会人とともにNPO法人「POSSE」を設立。日本の苛酷な労働環境を変えるために、労働相談(年間約600件)や調査活動、政策提言、雑誌「POSSE」の発行など、さまざまな活動を行っている。過労死防止基本法制定連動を支援(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mitei

    中々権利があってもそれを実現するためには声を上げる必要があるが、あげても会社は何もせず、相談しても解決に至らず居づらくなるなどの弊害が大きいことを知った。そこで会社の労働組合というのがすごく重要だということもよくわかった。

  • えちぜんや よーた

    本書で「労働者」は「弱い存在」であるという前提で書かれています。 その前提であるならば、労働だけではなく、 ・貧困対策は企業ではなく国が直接行う ・食料輸入の規制緩和 ・国内インフラサービス(特に電気・水道・ガスなど)の低料金化 ・給与所得以外の所得、事業所得、利子所得の稼ぎ方の教育 など、労働者に対して労働以外の生きるオプションを授けておき、 「強い労働者」にしておくことが、肝要だと考えます。 (強いというのは、給料が少なくても生活できるという意味)

  • GAKU

    以前この人が書いた「ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪」を読んだ時も感じたが、今作も多少でも労基法の知識があり、労務管理等に関わった経験がある人なら、目新しい情報や参考になる事は特に無いのではないでしょうか。これから社会人になる人達には多少は役に立つかもしれませんね。「ブラック企業〜」を書いた作者さんと事前に分かっていたら、読まなかったでしょう。どちらも内容が浅い。

  • デスカル

    「労働時間の規制」が可及的速やかに解決しなければいけない課題です。企業と渡り合うには労働組合が合法的です。しかし、形骸化しています。それは労働組合が各企業の組合になっているから。そこで、業界で企業を横断的に活動する組合の発足が必要となります。また、欧米とは違い日本企業は、職務で契約をするのではないので、評価はどうしても「意欲・態度」という主観的で曖昧なものになります。職務契約をして、権利をしっかりと主張していくことが必須です。ブラック企業がはびこれば、富裕層ばかりが生き残り経済が破たんするとしています。

  • skunk_c

    終身雇用・年功序列型賃金体系が、大企業の企業別労働組合が自分たちの待遇改善のために確立していった制度で、不十分な社会福祉を補うため政府も後押ししていったとのこと。ところがこれは職務の内容が無限定で、「社畜」とも言うべき無限定な働き方を受け入れ、同時に正規雇用と非正規の峻別、差別待遇をもたらした。日本社会で労働組合が弱体化した今、この制度の弊害ばかりが目立つという。この他契約は「因縁」であり、労働者自身が契約の主体であることなど、基本的なことを角度を変えて説明する。ぜひ若者に読んでもらいたい本だ。

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