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上杉謙信 「義の武将」の激情と苦悩 星海社新書

今福匡

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065131084
ISBN 10 : 4065131081
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
今福匡 ,  

Content Description

一般的に「義の武将」として知られ、絶大な人気を誇る戦国武将・上杉謙信。しかし、この「義の武将」、あるいは「軍神」といった彼のイメージは、実は近世以降に越後流軍学者をはじめとする人々によって作られたものであることがわかっています。では、実際の上杉謙信とはどのような人物だったのでしょうか?本書では、発給文書や寺社に納めた願文など、一次史料を主な材料に、謙信の実像に迫ってゆきます。戦国大名家の当主をつとめるにあたり、いかに苦悩し、そして時に激情に突き動かされたのか。史料が雄弁に語るのは、喜怒哀楽を備えた人間としての上杉謙信でした。それでは、半世紀に満たない彼の激動の生涯を、共に辿っていきましょう。

目次 : 序章 此名字関東より罷り移り/ 第1章 景虎1―吾これ幼稚にして父母に後れ/ 第2章 宗心―越後に万端退屈共候/ 第3章 景虎2―国之儀一向捨て置き、無二上意様御前守り奉るべく、存じ詰め候/ 第4章 政虎―政虎一世中亡失すべからず候/ 第5章 輝虎1―仮国ニも料所一ケ所もまつらハす候間、当座之依怙非分ニ有間敷事/ 第6章 輝虎2―天下之嘲可為此一事候/ 第7章 謙信1―一偏当家之弓矢わかやぐべき瑞相ニ候/ 第8章 謙信2―熊・越・賀存分之侭ニ申付…/ 終章 この上は関左に到り越山これ成したるべく

【著者紹介】
今福匡 : 歴史ライター。1964年神奈川県生まれ。米沢温故会会員、戦国史研究会会員。頻繁に全国各地の史跡や博物館を訪ね、さらには自ら中世文書を読みこなす、本格派歴史ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 岡本

    上杉謙信の最新研究が反映された謙信の生涯を辿る一冊。義の御仁と言われる謙信だが、人間らしさや苛烈な部分が書状等からも読み取れる程であり後年作られたイメージからは大分違う事が分かる。信長が本拠地を移した様に、関東に本拠地を移すなり、関東・信濃・越中の戦線を縮小するなりすれば歴史も変わったのではないかと思ったり。

  • 望月衣塑子そっくりおじさん・寺

    上杉謙信、おかしな男である。少し前に高校の日本史の教科書から坂本龍馬が消えるかも?と話題になったが、龍馬共々消える予定の一人が謙信だった。思えば歴史を左右した人ではない。本書を読んでも時に武田信玄の動きに左右される彼の姿を見る。時代の流れから言えば脇役の一人に過ぎない筈の謙信。しかし時代の主役達同様のボリュームがある不思議な豪傑大名である。謙信伝はかつて、乃至政彦の謙信贔屓の良い伝記を読んだが、こちらは軍記物等はほぼ無視した一次史料と最新研究で組み立てた謙信伝。贔屓もせず過小評価もせぬ等身大の謙信がいる。

  • サケ太

    上杉謙信という、様々なイメージで形作られた大名。織田信長、武田信玄などの様に戦記物の逸話が元になった人物像。最新研究でその生涯を追えるのはかなりありがたかった。

  • さとうしん

    上杉謙信の実像をたどるということで、「義の武将」というイメージの出所や、謙信は本当に「生涯不犯」だったかという問題、短慮だったというその性格、養子の後の景勝との交流、「輝虎」の名のもととなった足利義輝への思いなどを追う。上杉氏名跡の継承については、北条氏などすんなり認めなかった勢力もあったという点が意外。改姓は名乗れば認められるというものでもないようだ(逆に謙信も北条氏を伊勢氏と呼び続けたということだが)。「義の武将」イメージに対する謙信の「実像」もそう悪いものではないように感じた。

  • getsuki

    史料を丁寧に調べていくことで浮かび上がる人間・上杉謙信もいいものだと思う。うまくいかなきゃ怒ったり神頼みするのも無理ないし、あれだけ国内外に火種があったら普通そうなるって思う。子孫による神格化が後世のイメージを作ってしまったいい例だと思う。

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