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てらこや青義堂 師匠、走る

今村翔吾

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094071825
ISBN 10 : 4094071822
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2022
Japan

Content Description

明和七年、泰平の江戸日本橋で寺子屋の師匠をつとめる坂入十蔵は、かつては凄腕と怖れられた公儀隠密だった。貧しい御家人の息子・鉄之助、浪費癖のある呉服屋の息子・吉太郎、兵法ばかり学びたがる武家の娘・千織など、個性豊かな筆子に寄りそう十蔵の元に、将軍暗殺を企図する忍びの一団・宵闇が公儀隠密をも狙っているとの報せが届く。翌年、伊勢へお蔭参りに向かう筆子らに同道していた十蔵は、離縁していた妻・睦月の身にも宵闇の手が及ぶと知って妻の里へ走った。夫婦の愛、師弟の絆、手に汗握る結末―今村翔吾の原点ともいえる青春時代小説。

【著者紹介】
今村翔吾 : 1984年京都府生まれ。2017年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビューし、翌年同作で第七回歴史時代作家クラブ賞・文庫書き下ろし新人賞を受賞。同年「童神」(刊行時『童の神』に改題)で第一〇回角川春樹小説賞受賞。20年、『八本目の槍』で第四一回吉川英治文学新人賞、『じんかん』で第一一回山田風太郎賞を受賞。21年「羽州ぼろ鳶組」シリーズで第六回吉川英治文庫賞受賞。22年、『塞王の楯』で第一六六回直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    著者の人気シリーズ『くらまし屋稼業』系譜の作品。というよりも、こちらが原型?筆子それぞれの紹介パートからメインの話しに進む流れは『火喰鳥』で、薫風は新之助の転で、それ以外にもにも色々と、他作品の骨子をなす設定が凝縮されており、名刺代わりの一作と呼んでもいい内容。それほど長い作品でもないのに、よくこれだけ詰め込んで散漫にならないものだと感心。きれいな終わり方をしているので、続編はなくてもいいかなと思う。しかし、時代的には火喰鳥シリーズに客演してもおかしくないので、また主要メンバーに逢える機会はあるかも。

  • 三代目 びあだいまおう

    桁違いに面白い!笑えて泣けてハラハラドキドキ、しかも読みやすいって贅沢過ぎません?私にとっての読後感は『ワンピース』や『鬼滅の刃』の映画を見終わった感動にも似る。凄腕の忍びだった過去を伏せ寺子屋を始めた十蔵、そこに集う筆子、鉄之助、吉太郎、千織が織りなす感動のエンタメ時代物。「残念ながら私は清くはない。だが皆は今からどのようにでもなることが出来る。勉学に励み、それを世に役立て、弱きを助ける美しい大人になって下され」うーん、登場人物がいずれもカッコ良すぎ‼️過去一没頭して楽しんだ、紛れもない最高傑作‼️🙇

  • KAZOO

    今村さんの子どもがサブ主人公という時代小説です。公儀隠密の優秀な役割をしていた主人公が寺子屋の師匠となりその子供たち4人と活躍する連作小説です。こどもたちの家族がからんだりあるいは昔の隠密たちとの絡みがあったりで、主人公の奥さんと元の鞘に収まるということで安心して読める小説でした。

  • のり

    元公儀隠密の「坂入十蔵」は寺子屋の師匠へと転職した。十蔵の筆子達は個性豊かで、手を焼く事も多々あるが、心底子供達を愛し、教えを施し護ってきた。苦難を乗り越え、伊勢参りに行く事になったが、徳川転覆を企てる「宵闇」と呼ばれる忍達が公儀の忍と家族を狙いだし、十蔵にも手が伸びてくる。その可能性を考慮して以前に離縁した「睦月」へも…しかし、今村作品に登場する奥方達は凛としながらも愛嬌があり、芯が強く惚れ惚れする魅力的な者ばかりだ。もう少し読みたかったなぁ〜。

  • とし

    元は凄腕の公儀隠密 坂入十蔵、今は日本橋で寺子屋の師匠を個性豊かな子供達とトラブル、元妻に降りかかる危機にも立ち向かう、絆、愛が溢れた物語でした。

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