Books

「紅楼夢」の世界 きめこまやかな人間描写 京大人文研東方学叢書

井波陵一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784653043805
ISBN 10 : 4653043809
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ファッション界の巨人ヴィヴィアン・ウエストウッドが「私を変えた名作」に挙げたことでも知られる、18世紀口語小説の最高峰『紅楼夢』。『新訳 紅楼夢』(読売文学賞研究・翻訳賞)の訳者である著者が、作中の様々なエピソードを取り上げながら、人間の関係性を根底的に描いた作品の魅力を語りつくす。『紅楼夢』はなぜ書かれたのか、そしてその存在意義とは。

目次 : 第1章 作品の世界(物語のあらすじ/ 賈宝玉の幻想―少女は天地の精髄、男はカスやアブク/ 賈家の人々―位置どりの妙/ 涙はどのように流されたか―「礼」との関わりをめぐって)/ 第2章 作品の背景(曹寅の活躍―『紅楼夢』の遠景として/ 曹雪芹―おぼろげな作者像について)/ 第3章 作品の受容(紅迷のこだわり―神は細部に宿り給う/ 夢の涯までも―続編の出現/ 「まっとうな」批評とその落とし穴)

【著者紹介】
井波陵一 : 1953年福岡県生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学名誉教授。専門は中国文学。2015年、曹雪芹『新訳 紅楼夢』全7冊で第66回読売文学賞研究・翻訳賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • さとうしん

    『紅楼夢』の入門書というよりは、既に思い入れのある中級者向けの内容。『紅楼夢』の続編群の紹介は、読者が求める幸せな夢の続きを描こうとすると俗悪な現実の肯定にずり落ちていくというジレンマを示していて面白い。逆に81回以降の補作は、80回までの内容と整合性に難があるとしても、「続編」としてはよく出来ているということになるだろうか。

  • Mana

    解説本だけど、この解説本自体が難しかった。著者は岩波の新訳を出してる人で、井波律子さんの夫だった。第一章では紅楼夢について。ストーリー展開よりも細部の描写から当時の社会風俗などを説明する。親戚の上下関係や侍女と主人の関係とか、ちょっと明蘭を見てた時を思い出すかも。紅楼夢が丁寧に書かれてることがよくわかった。第二章は著者曹雪芹について。難しくてちょっと読みにくかった。第三章は紅楼夢ファン(紅迷)について。批評とか二次創作とか。色々な続編が書かれてることが知れて面白かった。

  • 荒野の狼

    「紅楼夢の世界」は、岩波書店の「新訳 紅楼夢」全7巻の翻訳者である井波陵一が2020年(令和2年)に「京大人文研東方学叢書」全10巻のなかの第10巻として出版した本。「あとがき」によると、「京大人文研東方学叢書」の執筆をピンチヒッターとして引き受けたが、紅楼夢の全訳を2014年に完結したこともあり、新たに一冊の本を仕上げる材料も気力も残っていなかった。

  • つきなみ

    初めて「紅楼夢」に関する本を読みました。難しかったですが、なんとか付いていけました。紹介というより、全編批評的手法で書かれていたと思います。きっと「紅楼夢」を読んだことのある方が読むと印象が違うんだろうな、と思いました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items