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言霊の日本史

Motohiko Izawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784898319185
ISBN 10 : 4898319181
Format
Books
Publisher
Wac
Release Date
February/2025
Japan

Content Description

歴代天皇が熱心に歌集を編ませたのはなぜか?日本では江戸時代まで自然災害は鬼神のせいだと考えていました。鬼神をなだめねば、それには歌だ。こうして言霊思想が『万葉集』という世界に類を見ない文化遺産を成立させましたが、平安時代、貴族たちの政治とは、「歌を詠むこと」だったのです。今も日本人を縛る「言霊」の弊害を白日の下に晒す。筆者にしか成し得ない秀逸の「日本人論」。

目次 : 第一章 言霊と言論の自由―今も消えていない「敵性語追放」―(言霊とは、言挙げとは/ ハイジャック犯強行突破論が許されない日本 ほか)/ 第二章 日本史の中の言霊―「言い換え」という名の事実隠蔽がもたらすもの―(「縁起の悪い」言葉は「不幸」を招く/ 名をうっかり知られてはならない ほか)/ 第三章 戦争と言霊―恐ろしい「言霊の反作用」―(不愉快な予測を受けつけない日本人/ 「日本的員数主義」の原点をたどる ほか)/ 第四章 契約と言霊―「有事」を想定しない契約の危険―(日本人特有の「誠意条項」/ 教会結婚式での「誓いの言葉」の真意 ほか)/ 終章 日本史の底に流れる言霊

【著者紹介】
井沢元彦 : 1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で多くのファンをつかむ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • tomo

    ☆☆☆☆ 言霊:言葉には霊力があって、それを口にすると実現する。そんな風に考えられていた時代もあったんだね…ちがーう。元寇をくだした鎌倉時代、撃退したのは北条時宗を頭とした鎌倉武士団なのに、公家社会では亀山天皇が「敵国降伏」の額を奉納したおかげだと思っていた。一方現代、戦争反対とプラカードを掲げて、実力部隊の自衛隊を憲法ですら認めない😩、鎌倉時代と同じだ。受験生がいる家庭で「すべる、落ちる」が言えなかったり、結婚式で「お終い、切れる」が言えないのとは、次元が違うんだからねぇ。

  • Syujin Yukido

    自称、言霊研究家の私としては背表紙を観ただけで買った。日本人が言霊を論じるにはめずらしく、言霊の弊害を論じた、言霊に否定的な内容。そのあたりはおもしろかった。著者はよく知らないが、天皇に対しても否定的なようで、天皇よりも国民というようなことが書いてあるが、このへんのことは、私ごときにはよくわからない。民のカマドとかいう話があるけど、あの話との関係はどうなるのか?そんなこともわからんで、研究家がつとまるのかといわれれば、つとまらないんだろうなあと思う。

  • Kolon

    本書には、我々日本人にとって空気の様な存在である言霊に関して歴史的経緯や背景が語られている。 数十年前に著者の言霊や怨霊信仰に根ざす歴史観に触れた際、雷が貫く様な衝撃があった。 憲法9条を平和憲法か崇める真理や契約書に誠実条項があるのは全て言霊信仰で理解出来てしまう。 不吉な事は口にしなければ起こらないと言う真理は日本人に共通したものだろう。 しかしそれ故に現実的な対応を怠ったり忌諱したりしてしまう。 言霊信仰社会が孕む危険性に関する著者の憂慮は非常に理解出来る。

  • モビエイト

    天皇が軍隊を手放したのが平安京からと知って驚きました。先進国の中でも言霊が生き続けているのは日本だけで良くも悪くも天皇制と表裏一体で生き残ってきたのではと思いました。

  • 凪の綿

    冒頭を軽く立ち読みして、この本は、言霊の意味を深堀して解説している本かなと思って購入。日本人の悪しき体質には、少なからず、いや大いに言霊の影響があると作者は 繰り返し日本史に照らし合わせて熱弁してる本だった。自分には理解し難いもので、ハッキリ言って期待外れの本でした。

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