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無戸籍の日本人

井戸まさえ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087815955
ISBN 10 : 4087815951
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

【現代の日本に、戸籍を持たない人が1万人以上いることを知っていますか?】

何らかの理由で出生届が出されず、存在が行政に登録されないまま、もしくは
把握されないまま「無戸籍」で生きている人たち。それが「無戸籍者」です。

なぜ、無戸籍になってしまうのか?

なぜ、無戸籍者は生まれ続けるのか?

なぜ、この状況が解消されないのか?

自らの子供も法の規定により無戸籍となった経験を持ち、
それ以来13年にわたって無戸籍者とその家族たちを
支援しつづけてきた著者だからこそ書くことができた
無戸籍者たちが生きてきた厳しい状況と
無戸籍者が生まれ続けてしまう原因と問題の背景を
深く掘り下げたノンフィクション作品、それが本書です。

著者もスタッフとして加わり、無戸籍者たちのリアルな姿が
広く世に知られるきっかけとして大きな反響を呼んだ
NHK『クローズアップ現代』《戸籍のない子どもたち》は、
2015年「貧困ジャーナリズム大賞」を受賞しました。
本書では、番組では紹介できなかった無戸籍者たちの思いや
番組放送後に無戸籍者それぞれにおきた状況変化についても
くわしく書いています。

無戸籍問題が起きる要因とも関連があり
100年以上改正されないままになっている
民法の離婚後再婚期間については、
先日、最高裁判所が違憲判決を出しましたが、
無戸籍問題の根本的な解決には、
まだまだ超えなくてはいけない多くのハードルがあります。

「貧困」「虐待」「いじめ」「所在不明児」「少年犯罪」…
子どもをめぐるさまざまな問題にもかかわる無戸籍問題。
解決への道は、何よりもまず、現実を知ることからはじまるのです。

【目次】

第1章 戸籍上「存在しない」人たち

第2章 「無戸籍者」が生まれる背景

第3章 「無戸籍」に翻弄される家族

第4章 動き出した無戸籍者たち

第5章 政治の場で起きたこと

第6章 「その後」を生きる無戸籍者たち

終章  「さらには……」のその先へ

【著者プロフィール】
井戸まさえ(いど まさえ)

1965年生まれ。宮城県仙台市出身。
東京女子大学卒業。松下政経塾9期生。5児の母。
東洋経済新報社記者を経て、経済ジャーナリストとして独立。
兵庫県議会議員(2期)。衆議院議員(1期)。
NPO法人「親子法改正研究会」代表理事、
「民法772条による無戸籍児家族の会」代表として
無戸籍問題、特別養子縁組など、
法の狭間で苦しむ人々の支援を行っている。
著書に『子どもの教養の育て方」
『小学校社会科の教科書で、
政治の基礎知識をいっきに身につける』
(2冊とも東洋経済新報社。佐藤優氏との共著)がある。


【著者紹介】
井戸まさえ : 1965年生まれ。宮城県仙台市出身。東京女子大卒。松下政経塾九期生。五児の母。東洋経済新報社勤務を経て経済ジャーナリストとして独立。兵庫県議会議員(二期)、衆議院議員(一期)。NPO法人「親子法改正研究会」代表理事、「民法772条による無戸籍児家族の会」代表として無戸籍問題、特別養子縁組など、法の狭間で苦しむ人々の支援を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • のっち♬

    1000人以上の相談を受けてきた著者が語る無戸籍者の実情。その来歴は子どもを守るための究極の選択をした母親たちの苦悩にも直結する。貧困、暴力、性的搾取…困惑と絶望のエピソードはどれも衝撃的で無責任と切り捨てることはできない。後半は主要原因の離婚後300日問題の変遷を改正に対する保守派の反発意見を交えながら解説。長勢らとの対話は日本の家族制度が変わり切れない思想的背景をよく現しているし、春香や雅樹らへのあまりに理不尽な対応は法律の本末転倒した矛盾を映し出している。親の因果が子に報いる時代はいつまで続くのか。

  • starbro

    書店の店頭に並んでいるので、気になって図書館に予約しました。日本でも無戸籍の人間がいるのは知っていましたが、こんなにも数多くの人が無戸籍のため、悩み苦しんでいることを理解しました。やむを得ないケースはあるにしても、大半は親の勝手や怠慢が子供達を不幸にしているのが現実のようです。毎日のようにニュースで報道される子供の虐待を含め、親の責任の追及と上手くいかない場合の社会のサポートの大切さを改めて感じました。著者が国会議員であることも初めて知りましたが、地元選挙区から立候補していたら1票を託したい国会議員です。

  • スパシーバ@日日是決戦

    {2016年} 1万人以上存在すると推定されている無戸籍の日本人。何らかの事情があり、「出生届を役所に提出する」という手続きをしなかったが故の悲劇。無戸籍者が生まれる主な理由として、民法772条「婚姻の成立から二百日を経過した後又は婚姻の解消若しくは取消しの日から三百日以内に生れた子は、婚姻中に懐胎したものと推定する」を挙げている。DNA鑑定で親子関係が容易に判明する時代に、改正されることなく存続しているのは? 裏を返せば血が繋がっていないのに父子として戸籍に登録されている例もあるってことですよね..。

  • ユザキ部長

    離婚後300日問題のケース、貧困等の理由で出生届けがないケース、宗教的な理由などで戸籍制度を拒むケース、家出や失踪、記憶喪失などで無戸籍のケース等々。過去13年で1000件以上の無戸籍の相談を受けた著者。各事例が複雑で絡み合うほどに悲劇でした。

  • fwhd8325

    法律というものは、ある意味公平なのかもしれないが、決して正義ではない。ルールがなければ、秩序は保たれないかもしれないが、そのルールを絶対にすれば、社会は窮屈になるばかりだ。杓子定規な判断は、希望や夢を何倍もの反動で人を苦しめる。私自身、この問題に無関心であったことを恥ずかしいと思います。

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