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闇夜の決闘 人撃ち稼業 三 時代小説文庫

井原忠政

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784758446235
ISBN 10 : 4758446237
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan

Content Description

南町奉行所の同心・本多圭吾は、卒中で急死したとされる田安家家老の墓を秘かに暴いた。丹沢の鉄砲撃ち名人・玄蔵が狙撃したのではないかと睨んだ本多は、遺体を検分しその確信を深める。一方、玄蔵は狙撃しようとすると手に震えが出て、撃てない状態におちいっていた。徒目付の多羅尾や女忍の千代ら仲間とともに青梅へ転地療養に行くことに―。絶体絶命の戦場で、玄蔵らは家族や仲間を救えるのか!?大ベトセラーシリーズ「三河雑兵心得」の著者の人気シリーズ、待望の第三弾。

【著者紹介】
井原忠政 : 2000年に脚本「連弾」が第25回城戸賞に入選し、経塚丸雄の名義で脚本家デビュー。16年、『銭が情けの新次郎―旗本金融道(1)』(経塚丸雄名義)で時代小説家デビューし、翌年に同作で第6回歴史時代作家クラブ賞新人賞受賞。20年、井原忠政名義で「三河雑兵心得」シリーズを刊行開始。『この時代小説がすごい!2022年版』文庫書き下ろし部門第1位獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しんごろ

    同心・本多圭吾の推理力がすごい。執念と信念に感心した。一方で撃てない状態に陥った玄蔵。心のケアをするべく、青梅へ転地療養に。女忍の千代の実家でリハビリ。そのリハビリの話が、前作までの読んでて嫌な気持ちになる話から、一変して早く玄蔵に元気になってくれと応援したくなる話だった。家族や仲間を守るため、猟師・玄蔵は、もはや猟師でなく戦うための一武将へと変貌。大事なものを守るということは、そういうことなんだろうなと思った。一応、終止符を打った感じかな。続編があるならば、千代達のスピンオフ的な短編を読んでみたい。

  • おしゃべりメガネ

    シリーズ第3弾。前作で銃が撃てなくなった「玄蔵」のメンタルを回復させようと、チーム『多羅尾』の面々は「千代」の故郷青梅へ療養に行くコトに。前作では描写の大半が人間のキナ臭さがにじみ出ている流れでしたが、今回は「千代」をはじめ、他のメンバーも「玄蔵」の気鬱をなんとかしようと必死になる姿にココロが温まります。特に「千代」とのピュアなやりとりは本作の最大の魅力かもしれません。もちろん「玄蔵」には最愛の家族がいるので、展開的には発展はなさそうですが二人のやりとりに妙にドキドキしました。「千代」さん、ステキでした。

  • saga

    人撃ちのために心身耗弱となった玄蔵は青梅で転地療養。そこは女忍・千代の故郷でもあった。一方、定町廻方同心・本多にも転機が。旗本・鳥居が直属上司である南町奉行になってしまった。だが、それが本多を事件の核心に迫らせる皮肉なことに。本多が直接に玄蔵を助けるという筋書きを想像していたのだが、各々が落とし前をつける結末。妻子も無事だったのは大団円だが、ややご都合主義的かも。3巻完結なら、それもまた良し……かな。

  • yamatoshiuruhashi

    「人撃ち稼業」3巻目にして最終巻らしい。政敵を暗殺しようとする水野忠邦、その配下の鳥居耀蔵に命じられた、末端の定廻り同心の多羅尾に妻子を人質にとられ、止むを得ずその命に従い数人を撃った主人公も、ストレスから銃を撃てなくなる。前巻までの流れをどう回収するか、広げ過ぎてるなと思っていると、今回は回収に走りあっという間に完結。まあこれはこれで、鳥居耀蔵嫌いの私としては、ホッとする結末であった。が、現実の鳥居は数多の有為の人材を抹殺したのに維新後まで生き残るのに本書では復讐で殺されてしまう。その違いは残念。

  • ポチ

    前巻までの重苦しくモヤモヤした読んでいて嫌な気分になる話から一転、立ち上がった玄蔵達の胸のすくような行動に今までの溜飲が下がる思いでした。ただ、展開が早過ぎるかな、とは思いましたが。

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