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三河雑兵心得 上田合戦仁義 双葉文庫

井原忠政

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784575671186
ISBN 10 : 4575671185
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2022
Japan

Content Description

主命とはいえ、秀吉との和平を進言し、家内ですっかり孤立してしまった茂兵衛。
お陰で、家康の次男・於義丸を大坂まで送り届けるという損な役目まで命じられてしまう。
一方、かねてより懸案だった沼田領の帰属をめぐって揉めに揉め、ついに真田昌幸が徳川に反旗を翻した。
黒駒合戦で北条、小牧長久手戦で秀吉と、強敵を続けて破ったことで自信満々な徳川勢は、過信から真田への侮りを隠せない。
蔓延する気の緩みに、茂兵衛は危機感を募らせるが……。

戦国足軽出世物語、油断大敵の第9弾!


【著者紹介】
井原忠政 : 2000年に、脚本「連弾」が第25回城戸賞に入選し、経塚丸雄名義で脚本家デビュー。2016年『旗本金融道(一)銭が情けの新次郎』で時代小説デビューし(経塚丸雄名義)、翌年、同作で第6回歴史時代作家クラブ新人賞を受賞した。2020年、ペンネームを井原忠政に変えて歴史時代小説「三河雑兵心得」シリーズの刊行を開始。同シリーズで『この時代小説がすごい!2022年版』文庫書き下ろしランキング第1位を獲得する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    非常にトリッキーな合戦で、今までで一番、読んでいて熱くなった。あらためて、私は幸村よりも昌幸の方が好きだと気づいた。これまでは精強で鳴らしていた茂兵衛隊も、前列がないような総崩れを見せ、危機感は募るばかりの中、ラストでは…というところで最新刊が終わって、一気読みしてきたものが、ここで一旦、十一月までお預けに。ここからしばらくは、豊臣家絶頂期が続く中、どの戦に茂兵衛を投入して、どういった人生を歩ませるのか、そして最終的にでこまで成り上がるのか、興味は尽きないが、新刊出るまでは、あえて考えないようにしておく。

  • ねこ

    三河雑兵心得9巻。今回は徳川負戦の上田合戦。前半は家康の行動や心の機微が多く書かれています。部下の事、最大の敵である秀吉の事、眼前の敵である真田の事、最後に茂兵衛の事。今回、家康から「植田」を「茂兵衛」と呼びかたを変える事になって何だか私も嬉しくなる。家康の背中の腫瘍の話は初耳でした。内容は史実と違うようですが…。しかし、この戦い、徳川7000人対真田2000人ではあったけれど、徳川3強は居ず、戦う相性が最悪で、連戦連勝で気が緩んでいた事で茂兵衛が危惧した通りになってしまった。そして最後、茂兵衛は…!

  • のり

    秀吉への対応で「平八郎」の不行をかった「茂兵衛」。徳川内も二分する局面。家康の命で大坂に「於義丸」を送り届ける大役まで受け、心境は揺れる。さらに「真田」を巡る悩みの種。親交を深めてはいたが、戦国の世で相手は「昌幸」。懸念していた事が現実となり、上田討伐に向かうが、百戦錬磨の真田軍に手酷く一蹴される。配下を助ける為とはいえ「雷」が…そして茂兵衛の命運も…次作がとても気になる。

  • やま

    徳川家康は、三河、遠江、駿河を治め、甲州、信州を手に入れ五ヶ国の太守となった。総石数は百五十万石に近い。総動員兵力は三万八千人。軍は、諸国からその剽悍さを恐れられる三河衆と、信玄の薫陶を受けた戦国一とも称された武田衆が部隊の基幹を成している。家康は、織田信長の遺産を引き継いだ秀吉と戦うのを避け、我が子於義丸を大阪に送り講和するが。家康自身は大阪へ行かず、頭も下げない曖昧な策をとった。その家康に仕える鉄砲大将の植田茂兵衛の活躍の物語です。茂兵衛の俸給は年二百五十貫で変わらず。石高に直せば五百石ほど。→

  • はにこ

    有名な真田攻め、以前真田サイドからの話を読んだけど、攻めた方の悲惨さよ。茂兵衛と同い年だけど何と老獪な!武士をやっていくうちに上司や部下との別れが。小栗との別れは寂しかった。丑松、辰蔵と3人でヒイヒイ言いながらやっていた頃が懐かしい。茂兵衛が死んだのか?というところで本編は終了。主人公だから大丈夫だろうと思いつつも、花井や小者達の安否も気になる。

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