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世界の歴史 7

井原弘

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122049970
ISBN 10 : 4122049970
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

西欧を凌ぐ科学技術の発達と限界、活発な交易、華麗な都市文化、そして王安石の改革…先進的な宋代社会の光と影。一方、中央アジアの大草原では、後にモンゴルに発展する巨大なエネルギーが育まれていた―異質な文明が交錯した世界の深層を詳述。

目次 : 第1部 宋と高麗(揺れ動く東アジア/ 新時代の幕開け/ 王安石改革へのまなざし/ 花開く都市社会/ 新たな大地で―北宋から南宋へ/ 周辺諸国の変動と中国文明の変容)/ 第2部 中央ユーラシアのエネルギー(中央ユーラシアの人びと/ テュルク‐ウイグルの社会/ モンゴル高原の周縁から/ モンゴルの足音とともに/ 現代からの視点)

【著者紹介】
伊原弘 : 1944年、旧朝鮮大邸(現韓国大邸市)に生まれる。68年、中央大学文学部史学科卒業。同大学大学院博士課程単位取得退学を経て、城西国際大学国際人文学部非常勤講師。宋代を中心とした中国史を研究

梅村坦 : 1946年、東京に生まれる。71年、東京教育大学文学部史学科卒業。同大学大学院文学研究科博士課程退学、(財)東洋文庫附置ユネスコ東アジア文化研究センター研究員などを経て、中央大学総合政策学部教授。中央ユーラシア史、ウイグル民族史を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • MUNEKAZ

    前半の宋を扱ったパートが、エッセイ調の文体で評価が別れそう。ときどき「おっ」と思う指摘があるが、そこから突っ込んだ考察に行くわけでもなく、個人的にはちょっとイマイチ。新書や雑誌連載などなら良いかもしれないが、概説書としては不満が残る。反対に第二部の中央ユーラシアの部分はなかなか良い。原書の刊行時期を考えると「中央ユーラシア」という概念で書かれた一般書としては先駆的では。遊牧ウイグルを起点に、モンゴル帝国ー元朝に至るまでの遊牧国家の興亡を簡潔に描いている。後半はおすすめ。

  • Mzo

    宋という時代に興味を持ったのは、北方謙三の楊家将・水滸伝がとんでもなく面白かったから。それでこの本を読んでみたら興味深い記載がいろいろあり、「世界の歴史」シリーズを全制覇することとなりました。北方「大水滸伝」は、もちろんフィクションなんだけれど、史実や当時の情勢をかなり踏まえていることを、この本を再読して再認識。そして、中央ユーラシア史も含めて、結局この本がシリーズ中で一番面白かったかも。

  • 崩紫サロメ

    前半は宋代の通史であるが、王安石のような著名人の活動だけでなく、清明上河図などの絵画、また裁判史料や無縁墓から庶民の生活を浮かび上がらせている。後半は中央ユーラシア、テュルク・モンゴル・ジュシェンを扱う。特に10世紀から12世紀に栄えた天山ウイグル王国の興亡に重点が置かれ、文字や識字率についても言及されている。天山ウイグルはチンギス=ハーンに帰順し、その後「ウイグル」の名称は忘れ去られるが、20世紀になり、民族意識の高まりに中で復活する。現代の民族意識や国民国家のあり方についても考えさせられる。

  • coolflat

    中国・朝鮮・中央アジアの歴史。宋、高麗、ウイグル・遼・西夏・金、大理、カラハン朝・カラキタイの時代を扱っている。記述としては、社会史、生活史?が主で、肝心の政治史に関する記述が少なすぎるのが、個人的には非常にマイナスになる。初学者が世界史を勉強し始める取っ掛かりとして、こういうシリーズものがあると思うのだが、やはり初学者には政治史中心の通史でなければ、理解しづらいし、なにより面白くない。ただ、中央アジアについての記述が多いので、その点では新鮮だ。

  • Mana

    中国の歴史の中であまり目立つことのない宋だけど、科挙の完成など近代中国の原型は宋の時代にできたと著者は語る。隋唐時代の律令制、貴族政治から儒教と科挙の世紀に入っていく。宋の制度などの話は一緒に読んだ「五代と宋の興亡」よりこっちの方が分かりやすかった。(あっちは歴史を時系列に語ってくれてるので、それはそれで良かった。)タイトルにつく通り、後半半分は中国を離れて中央ユーラシアの話。

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