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乗物綺談 異形コレクションlvi 光文社文庫

井上雅彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334101206
ISBN 10 : 4334101208
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

自動車。鉄道。船舶。飛行機…物語とともに、魅惑の旅へ―。今回は、素敵な乗り心地の一冊です。頁をめくるのは深まる秋のような涼風。身体を駆け抜けるのは心地よい振動。彩りあふれる景観の中、徐々にスピードは加速して、勢いよく目の前を流れていくのは、めくるめくようなイメージの奔流。今宵も、ぎっしりと詰まった物語のオムニバス。それでは、短篇小説への魅惑の旅へ。宵闇色の気流に乗って参りましょう。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    16人の作家による乗物関連のホラーあるいはミステリー作品集です。最近の作家さんが多く私にはなじみのない方が多いのですが、この編纂者の井上さんや推理作家の有栖川さん、ホラー作家の澤村さんはいつも読んでいます。最近の状況に絡む話などが多いのですが、明治時代の人力車関連の話もあったりします。また、スティーヴン・キングの「クリスティーン」を思い出させる作品もあり楽しめました。

  • H!deking

    今回も夢さん目当てで買いましたがどれもこれも面白かったです。夢さんのスイゼンジと一緒はそうそうこれこれ、っていう作品でストライクど真ん中で二回読みました。ラストがなんとも良い。あと一作目に収録されていた久永実木彦さん?何者??めちゃくちゃ好みど真ん中で震えました。この作家さんは追いかけたいと思います。という訳で今回も外れ無しのアンソロジーでした。

  • sin

    久永−彼女はきっと自分しか愛せない。坂崎−兄弟感情に違和感。大島−げに恐ろし怨讐の念。芦花−カリスマは神のギフトか人の業。澤村−神戸では“コトリ”が来る。宮澤−お先に…はダメ?篠−被害者とは…。柴田−場面も真相も他者との関係性が絶妙な…。上田−落ちの引っ越し先に違和感。斜線堂−大友のFire-Ball的な…。空木−時をかける怨女。平山−同情は自己満足、やるせなさの果に殺戮の上書き。井上−老いた獣と云えどそう都合よく…。黒−最後に神との出会いを果たすのか?黒木−妖しの純粋、人の身勝手。有栖川−場違いな印象。

  • 眠る山猫屋

    思えば初期メンバーが随分減ってしまったなぁ。でも新人さんたちのパワーは凄かった!様々な“乗り物”にまつわる怪異、車や電車から潜水艦まで!しかも平山夢明さんを凌駕するグロテスクなものも多数あり。“綺談”なんてフレーズに油断したら痛い目みるよ(絶賛してる)!黒史郎さんはこんな残虐で反省も無い物語を書くんだ〜、平山先生は相変わらずブッチ切りで哀しく恐ろしくて救いがない。宮澤伊織さんが唯一楽しく読めるけれど、他の収録作品も全て傑作揃いです。久々に怪奇短編を満喫できたよ〜強推薦の一冊!!

  • アーちゃん

    2023年発行、異形コレクション56冊目は乗物を巡る16編。最初の久永実木彦(『わたしたちの怪獣』著者)「可愛いミミ」はつい最近読んだキングに同じくキングの『クリスティーン』をライトにミックスしたようなテイストで面白かった。他では上田早夕里「車夫と三匹の妖狐」。途中まで良かったけれど、ラストがやや残念。またホラーではないけれど柴田勝家「電車家族」、ラストでこれもホラーではない有栖川有栖「スーパーエクスプレス・イリュージョン」が印象的。常連澤村伊智はライターの話で安定感あり。

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