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芝居とその周辺 井上ひさし 発掘エッセイ・セレクション

Hisashi Inoue

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000281492
ISBN 10 : 4000281496
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2020
Japan

Content Description

井上ひさしが遺した戯曲は数多く、没後十年を経ても愛され、上演され続けています。本書は芝居をテーマに、若き日の雑誌への投稿、同時代を生きる演劇人との交友、自作をめぐるエッセイなどを収録。レッスンシリーズからは、シェイクスピア、チェーホフをどう読むか、喜劇とは何かを考える、独自の演劇観が浮かび上がります。


目次
私のチャップリン観  東京・井上 廈


1 自作の周辺
 庭先の真理
 勇気をお送りください 〔司馬遼太郎への手紙〕
 それは運命ではない 〔『林京子全集第三巻』解説〕
 より鮮明になる記憶 〔石内都著『ひろしま』解説〕
 子規はグラヴを手にはめていたか。
 二人の漱石
 子どもを玩具にすべからず。
 兄弟対決になにが必要か。
 お話上手な俗天使――太宰治が読みやすく おもしろい理由
 劇場に燃える火
 吉野作造と鞍馬天狗
 道元とその時代
 源内焼のおじさん
 開幕を待ちながら
 作家 井上ひさしの手紙


2 レッスンシリーズとその補講
 黄金の大規則 〔日本劇作家協会発足あいさつ〕
 劇作家、おすすめ戯曲
 アンケート 三島由紀夫と私
 井上ひさしの シェイクスピア・レッスン
 2001年のシェイクスピアと漱石
 チェーホフ・レッスン
 ドストエフスキーからチェーホフへ
 コメディー・レッスン
 てんぷくトリオのコント


3 芝居の交友録
 枠、あるいは制約について 〔特集:飯沢 匡〕
 解 説 〔河竹登志夫著『作者の家』〕
 解 説 〔皆川博子著『旅芝居殺人事件』〕
 著者の修辞技法は修辞なき文を癒す――別役実『当世病気道楽』〔書評〕
 たけしさんへの手紙 〔ビートたけし著『浅草キッド』解説〕
 大笹吉雄『現代演劇の森』〔書評〕
 千田先生の巨きさ 〔追悼〕
 千金万巻より重い一冊――大平和登著『ブロードウェイの魅力』〔書評〕
 締切前後の編集長 〔追悼 石和 鷹〕
 定説破りの快作――渡辺保『黙阿弥の明治維新』〔書評〕


4 絶筆ノート
 舞台は一人で作れない――第十七回読売演劇大賞 芸術栄誉賞 井上ひさし
 井上ひさし「絶筆ノート」


あとがき……………井上ユリ



編集協力=井上恒
資料提供=遅筆堂文庫

【著者紹介】
井上ひさし : 1934‐2010年。山形県東置賜郡小松町(現・川西町)に生れる。上智大学外国語学部フランス語科卒業。放送作家などを経て、作家・劇作家となる。1972年、『手鎖心中』で直木賞受賞。小説・戯曲・エッセイなど幅広い作品を発表する傍ら、「九条の会」呼びかけ人、日本ペンクラブ会長、仙台文学館館長などを務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mamaboo

    劇作家ならでは。

  • はるさん

    井上ひさしの「発掘エッセイ・コレクション」第二弾。小説とは似て非なる「演劇」の世界を、様々な切り口で熱く語る文章からは、著者の子供のように生き生き楽しんでいる姿が浮かび上がってくる。最後の「絶筆ノ-ト」の章には胸が詰まる。

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