Product Details
ISBN 10 : 4000281496
Content Description
井上ひさしが遺した戯曲は数多く、没後十年を経ても愛され、上演され続けています。本書は芝居をテーマに、若き日の雑誌への投稿、同時代を生きる演劇人との交友、自作をめぐるエッセイなどを収録。レッスンシリーズからは、シェイクスピア、チェーホフをどう読むか、喜劇とは何かを考える、独自の演劇観が浮かび上がります。
目次
私のチャップリン観 東京・井上 廈
1 自作の周辺
庭先の真理
勇気をお送りください 〔司馬遼太郎への手紙〕
それは運命ではない 〔『林京子全集第三巻』解説〕
より鮮明になる記憶 〔石内都著『ひろしま』解説〕
子規はグラヴを手にはめていたか。
二人の漱石
子どもを玩具にすべからず。
兄弟対決になにが必要か。
お話上手な俗天使――太宰治が読みやすく おもしろい理由
劇場に燃える火
吉野作造と鞍馬天狗
道元とその時代
源内焼のおじさん
開幕を待ちながら
作家 井上ひさしの手紙
2 レッスンシリーズとその補講
黄金の大規則 〔日本劇作家協会発足あいさつ〕
劇作家、おすすめ戯曲
アンケート 三島由紀夫と私
井上ひさしの シェイクスピア・レッスン
2001年のシェイクスピアと漱石
チェーホフ・レッスン
ドストエフスキーからチェーホフへ
コメディー・レッスン
てんぷくトリオのコント
3 芝居の交友録
枠、あるいは制約について 〔特集:飯沢 匡〕
解 説 〔河竹登志夫著『作者の家』〕
解 説 〔皆川博子著『旅芝居殺人事件』〕
著者の修辞技法は修辞なき文を癒す――別役実『当世病気道楽』〔書評〕
たけしさんへの手紙 〔ビートたけし著『浅草キッド』解説〕
大笹吉雄『現代演劇の森』〔書評〕
千田先生の巨きさ 〔追悼〕
千金万巻より重い一冊――大平和登著『ブロードウェイの魅力』〔書評〕
締切前後の編集長 〔追悼 石和 鷹〕
定説破りの快作――渡辺保『黙阿弥の明治維新』〔書評〕
4 絶筆ノート
舞台は一人で作れない――第十七回読売演劇大賞 芸術栄誉賞 井上ひさし
井上ひさし「絶筆ノート」
あとがき……………井上ユリ
編集協力=井上恒
資料提供=遅筆堂文庫
【著者紹介】
井上ひさし : 1934‐2010年。山形県東置賜郡小松町(現・川西町)に生れる。上智大学外国語学部フランス語科卒業。放送作家などを経て、作家・劇作家となる。1972年、『手鎖心中』で直木賞受賞。小説・戯曲・エッセイなど幅広い作品を発表する傍ら、「九条の会」呼びかけ人、日本ペンクラブ会長、仙台文学館館長などを務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
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mamaboo
読了日:2020/07/10
はるさん
読了日:2020/10/16
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