鬼むかし 昔話の世界 角川ソフィア文庫

五来重

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784044006754
ISBN 10 : 404400675X
フォーマット
出版社
発行年月
2021年10月
日本
追加情報
:
304p;15

内容詳細

こぶとり、桃太郎、天邪鬼…「鬼むかし」とは鬼が登場する昔話のこと。その原型は死霊と祖霊がイメージ化されたもので、死霊は人間を食べる恐怖を与える鬼に、祖霊は恐怖と共に慈しみを持つ鬼となった。これに仏教の羅刹鬼や地獄の鬼なども加わり、修験道の山伏や天狗とも結びついて様々な「鬼むかし」ができあがったのである。仏教民俗学の泰斗が、綿密な現地調査と知見を活かし、昔話の根底に潜む宗教的背景を読み解く。

目次 : 鬼むかし/ 鬼一口/ 安達ヶ原の鬼婆/ 天邪鬼と瓜子姫/ 牛方山姥と鯖大師/ 「食わず女房」と女の家/ 山姥と鉄鎖/ 「鬼の子小綱」の原点/ 「地獄白米」(「地蔵浄土」「鬼の浄土」)と地蔵縁起/ 瘤取り鬼と山伏の延年/ 「桃太郎」の鬼ヶ島渡り

【著者紹介】
五来重 : 1908年、茨城県生まれ。東京帝国大学文学部印度哲学科を卒業後、京都帝国大学文学部史学科に再入学。高野山大学教授、大谷大学教授を歴任。大谷大学名誉教授。文学博士。専攻は仏教民俗学。93年12月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • まさ さん

    図書館で偶然手にした1冊。「鬼」もいろいろ。原形は死霊や祖霊が形となったものだけど、そこに宗教的なものが混ざり伝承されていく。ムラの家々で語られ、昔話に。こぶとりじいさんに登場する鬼も桃太郎に出てくる鬼も、畏れる存在であることに変わりはない。「鬼は外ー」でいいのかな。もうすぐ節分。

  • ハルト さん

    読了:◎ 鬼のいる昔話「鬼むかし」。日本古来から伝わる昔話に、なぜ鬼が登場しているのかを宗教民俗学的に読み解く。著者のいう「鬼」とは、「祖霊」「死霊」のことである。それらが修験道や山伏と繋がり、昔話の「鬼」となる。▼「現在伝承されている昔話のファクターやモチーフの中で、何が本来のものであり、何が後からの変化または付加であることを考証することが、型の分類にもっも必要なこと」とあるように、それにより鬼の昔話を分類している。さまざまな鬼の類型(「桃太郎」「こぶとり爺さん」「鬼一口」等)が知れて、興味深かった。

  • kenitirokikuti さん

    つまみ読み。原本は1984年刊行。元は茶道雑誌の連載。爺婆は孫に昔話することはなく、孫もテレビや絵本などで知っている。昔話の語り手は爺婆ではなく、幼稚園保育園の保母や、テレビのプロデューサー、と。執筆時期、おれが幼稚園児の頃だなぁ…。昔話の語り手にプロデューサーと書いてるのは、『まんが日本昔話』のことだと気づいた。のち、裏番組のセーラームーンが視聴率逆転したという流れだったはず

  • SOLVEIG さん

    読書のための読書。「《鬼》とは?」については普段から読んでる作品で色々な考えに触れているので、その中の一つとして面白く読んだというところかな。《鬼》自体のことよりも、瘤とか隣の爺さん等々、昔話に出てくる《鬼》以外の要素についての見方にけっこう興味をひかれたところも。

  • huchang さん

    同じゼミで修験道をテーマにしていた人がいた。奴は必修英語の時間に先生によく叱られてて、その時に視線をやったら牛頭のマッチョを一心不乱に描いてて吹き出しそうになったことを、鬼の話を聞くと思い出す。それはさておき、五来さんは都会生活を送る人たちに親でも殺されたんかい?というルサンチマンを感じて、牛頭マッチョ描きとの違いに何度か吹き出しそうになった。この本の問題点はそのルサンチマンとオリジンを求めすぎなところにあるが、それを除けば鬼に関わる話の概略がわかりやすい本のひとつ。私は馬場あき子の方が好みだけど。

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五来重

1908年、茨城県生まれ。東京帝国大学文学部印度哲学科を卒業後、京都帝国大学文学部史学科に再入学。高野山大学教授、大谷大学教授を歴任。大谷大学名誉教授。文学博士。専攻は仏教民俗学。93年12月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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