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ISBN 10 : 4000270605
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地方共同体、島嶼地方や亡命者などの「よるべないローカル」はどのように自らをグローバルに繋いだのか。従来語られてきた、ローカル→国家→トランスナショナル、という連続的に展開されるネットワークのあり方ではなく、国家の枠組みを飛び越えて繋がっていく、国際NGOやグローバルな組織、広域の関係性や存在に着目する。
目次 : 絡み合うローカルとグローバル―国家を動かすのか、迂回するのか/ 1 国家を越える人と思想(亡命者が媒介する「他者のまなざし」―亡命イラク人と域内・国際政治の関係/ グローバル化を強いられるイスラーム主義運動―ムスリム同胞団をめぐる関係性の変化と危機)/ 2 歴史のなかのトランスナショナル・ネットワーク(地中海におけるヨーロッパ内植民地―ドデカネス諸島をめぐる新たな帝国主義と抵抗運動のグローカル・ネットワーク/ 沖縄はどこからきて、どこへゆくのか―独立の回路を求めて/ 戦間期におけるアジア・太平洋広域ネットワークをめぐる官民の相互作用―「太平洋問題調査会」を事例として)/ 3 辺境からグローバルへ(トランスナショナルな運動の成功と国際的規範の揺らぎ―ラテンアメリカ先住民の事例/ 辺境からグローバルな権利運動へ―ボツワナと南アフリカにおけるサンの先住民運動/ 関係性の記憶とその投影―大規模開発に直面したエチオピア農牧民の生活選択)/ 4 人間と自然の間のネットワーク(ミャンマーの周縁の森から見た相互依存の連鎖/ 「イラク菌」と介入の病理―細菌という「記録」)
【著者紹介】
五十嵐誠一 : 1972年生。千葉大学大学院社会科学研究院教授。専門は国際関係論、アジア研究
酒井啓子著 : 1959年生。千葉大学グローバル関係融合研究センター長。専門は地域研究(イラク政治)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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