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日本国民であるために 民主主義を考える四つの問い 新潮選書

互盛央

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106037917
ISBN 10 : 4106037912
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
互盛央 ,  

Content Description

「電車の割り込みをされたとき、あなたは何を思いますか?」―そんな誰もが日常で出会う違和感は、国家の成り立ちにまっすぐつながっている。シンプルな問いから出発して「民主主義の原理」を追究し、憲法の成立過程に分け入るとき、戦後日本のあまりに特異な姿が浮かび上がる。

目次 : 第1章 国家はなぜできたのか(「基本的人権」とは何か/ 「立憲主義」とは何か/ 二つの「私」)/ 第2章 民主主義とは何か(統治する者と統治される者/ 「一般意志」とは何か/ 「構成する力」と「構成された力」)/ 第3章 日本とはどんな国家なのか(「みんな」と「私たち」の暴力/ 「右」でもなく、「左」でもなく/ 日本の主権はどこにあるか)/ 第4章 日本国民であるために(「日本国民」とは誰か/ 日本人は「無責任」な国民なのか/ 日本国民であるために)

【著者紹介】
互盛央 : 1972年、東京都生まれ。1996年、東京大学教養学部教養学科卒業。2008年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。講談社勤務。言語論・思想史。著書に、『フェルディナン・ド・ソシュール―“言語学”の孤独、「一般言語学」の夢』(作品社、2009年。第22回和辻哲郎文化賞、第27回渋沢・クローデル賞)、『言語起源論の系譜』(講談社、2014年。第36回サントリー学芸賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 小鈴

    この本は日本国憲法を「評価」することではなく、「論理構造」を明らかにすることを目的としている。民主主義とはカントを踏まえ、「統治する者が統治される者であり、統治される者が統治する者である体制」(86)とし、日本国憲法は「民主主義の原理が機能不全を起こしている国家」であり、「一般意志としての主権をもつ『私たち』、すなわち分割不可能な集合体としての『私たち』は成り立ちえない」ことを論理的に説明している。事実問題/権利問題を区分して、一般意志としての私たちを取り戻すために、原初状態を仮想することを提案する。

  • わたなべよしお

     読むに値しないというわけでもないのだけれど、実世界ではほとんど役に立たない内容と感じた。高校生の議論を精緻にして大人も読めるようにはしたけれど、高校生的思考の枠を出ないというか。だいたいルソーの一般意思に沿って統治された国家が一つでも存在したのか。9条と安保条約は1セットであるという点も疑問だ。

  • うえ

    欧州で生まれた社会契約論をもとに日本民主主義を問い直す試み。ただそもそもユダヤの契約も、それを古き契約としたルカ伝も経ていない日本に果たして通ずるか。例えば西洋政治思想研究者ならば日本には社会契約が生まれず普及もしなかったが、という前提を置いてから記述しはじめるだろうけれども。ロック→ヴァージニア章典→日本国憲法という教科書的な図式もポーコックの、マキャベリ→ハリントン→ヴァージニアという日本では何故か殆ど知られない理論によるなら、マキャベリの示した人間観になって著者は困ってしまうのでは。

  • 小鈴

    感想は一晩置いてから書きたいが、書評をネットで探すと、WEBRONZAのと辻原登があり、前者は書評にすらなってない感じのものだ。辻原氏のはわかりやすくまとめてはあるんだけど、核心をいい得てないような。なお、文末の「私たち」とはこの本で繰り返し述べられている「分割不可能な集合体」のことだ。私たちは憲法を「今ここ」で読むことで、常に、社会契約を結ぶ直前の状態にして主権を取り戻す、ということを著者は提案している(意味わかりますか?。わかりませんよね。だから迂遠と思われる説明を丁寧に行っているわけなんですよね)

  • Junichi Wada

    「はじめに」に電車を末列の割り込みの話から展開されていたため読みやすい本なのかと思い、図書館で借りる。なかなか困難な本であり、一定のその方面での知識がないと十分な理解ができない。中身は憲法9条を主に主権のあり方を語っていてタイトルから見るとタイトルの付け方を変えた方がいい気がする。

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