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米軍医が見た占領下京都の600日 両親に宛てた61通の手紙とカラー写真から

二至村菁

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784865780338
ISBN 10 : 4865780335
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2015
Japan

Content Description

占領下の1947〜49年、日本人が体験した苦闘の日々を、京都に赴任した25歳のアメリカ人軍医を軸に、700近い資料と証言、そして貴重なカラー写真で生き生きと描いたノンフィクション物語!

目次 : 1 京都へ来たくなかった米軍医―一九四七年(京都到着―「日本でいちばんすばらしい仕事」/ 七日がたって―「いやまったく今夜は」/ 京のもてなしと結核―「なにもかもしてくれるんです」 ほか)/ 2 米軍支配を耐える京都のひとびと―一九四八年(善意の限界―「敗戦の傷もの」/ PXの若者―「生きていくのがせいいっぱい」/ 日本人を健康にする作戦―「あったかく清潔にしていたいんです」 ほか)/ 3 別れと自立―一九四九年(密輸された特効薬―「あたりまえだろ」/ ハンセン病の外来治療―「いまぼくらが始めれば」/ 別れの贈り物―「船がでるまで」 ほか)

【著者紹介】
二至村菁 : 1947年、京都生まれ。米国Earlham大学卒業(生物学、化学)、カナダMcGill大学理学部修士課程修了(遺伝学)後、同志社大学文学部(国文学)卒業。京都大学文学部国語国文学科研修員を経て1982年、トロント大学大学院博士課程修了(日本史、Ph.D.)。トロント大学東アジア学部助教授、上智大学国際関係研究所客員研究員、トロント大学科学技術史研究所客員研究員(日本史専攻)を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • だろうぇい

    手紙・豊富な資料・証言をもとに、占領下日本における公衆衛生(「日本人を健康にする作戦」)を読みやすく再構成した筆者の労力に感服。引揚港の婦人相談など章ごとのテーマも大変興味深い。主役の若き米軍医は、日本にも公衆衛生にも無知であるが、故郷への手紙に描かれる日本と日本人に対する目線が率直で新鮮。彼がとった貴重なカラー写真も、当時の暮らしを生き生きと映しており、一見の価値あり。ノンフクション「物語」としての再現がやや過剰と感じる部分があったのが唯一残念な点か。出版経緯を記した後書きも必読。

  • ちいくま

    章それぞれに深くて重い事実がさらりと書かれてました。本の四分の一は出典を記した注書き、どれだけの資料が使われたのかに驚き。どちらの立場が正しいとか間違ってるとかじゃなく、中立の立場で読み進めるべきだよね、こういう内容って。いろいろ考えさせられる本でした。

  • takao

    ふむ

  • たーざん

    貴重な記録。戦後の公衆衛生って食ってくための赤線青線パンパンガールの世界だと思うと、平和ってほんとにありがたい。運命のいたずらで占領期の京都に赴任した軍医が、長楽館を根城にして米軍兵の健康のために駆け回ります。著者の語り口もあたたかみがあって素敵で、夢中になって読みました!戦争反対。

  • kogiku

    70年前の京都を生々しく再現。想像を絶するほどに「当時の普通」が21世紀とは違っていることを思い知らされる。淡々とした文章のようでいて、ところどころに作者の思い入れが顔を出して、それが邪魔でもあり、味わいでもあり。時代背景として一定の知識を頭に入れておいたほうが、団塊ではない我々にとっては読みやすいかもしれない。

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