基本情報
内容詳細
漁業に損害を与え森を枯らす害鳥か、良質な肥料を提供し人々に親しまれる益鳥か。日本に広く分布するカワウは、地域や時代によって人との関係性が変わる不思議な鳥である。その背景には地域ごとの歴史があり、地元の人が育んできた自然管理の技術があった。鳥類生態学、森林生態学、歴史民俗学、環境社会学の4視点で、日本ならではの動物と人の未来のあり方を提言する。
目次 : 1 カワウはなぜ人が利用する森にすむのか―森とカワウと人の関係(鳥の視点 森にすむ水鳥、カワウ/ 森の視点 カワウがすむ森、オオミズナギドリがすむ森 ほか)/ 2 「昔はカワウはいなかった」―琵琶湖の森とカワウのせめぎ合い(森の視点 琵琶湖が育む照葉樹林―カワウは森をどう変えたのか/ 鳥の視点 カワウによる竹生島と伊崎の森への影響 ほか)/ 3 カワウの恵みとムラの知恵―知多半島の森とカワウの共存史(鳥の視点 鵜の山の森とカワウの変遷/ 森の視点 カワウがすむ里山の今―糞採取終焉50年後の森林をたどる ほか)/ 4 カワウと森と人から広がる世界―森とカワウの未来(社会の視点 共存におけるコミュニティの役割/ 人の視点 民俗知識を現代にどう生かすか ほか)
【著者紹介】
亀田佳代子 : 滋賀県立琵琶湖博物館上席総括学芸員、博士(理学)。専門:鳥類生態学
前迫ゆり : 大阪産業大学大学院人間環境学研究科教授、学術博士。専門:森林生態学
牧野厚史 : 熊本大学大学院人文社会科学研究部教授、博士(社会学)。専門:環境社会学
藤井弘章 : 近畿大学文芸学部教授・同大学民俗学研究所所員、博士(人間・環境学)。専門:歴史民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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