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おまえなんかに会いたくない

乾ルカ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120054600
ISBN 10 : 4120054608
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
乾ルカ ,  

Content Description

十年前に北海道立白麗高校を卒業した3年6組の元クラスメイトたちに、校庭に埋めたタイムカプセルの開封を兼ねた同窓会を開催する案内が届いた。SNSも立ち上がり、高校生活の思い出に盛り上がる彼ら。しかし、「岸本李矢さんを覚えていますか」という、謎めいた書き込みが波紋を呼ぶ。それは、いじめが原因で転校していった生徒の名前だった。新型感染症で激変する世界の中、近づく同窓会。そして、「岸本李矢」がタイムカプセルに入れたものとは!?過去に、囚われ翻弄される人々の、苦悩と葛藤をリアルに描く青春群像劇。

【著者紹介】
乾ルカ : 1970年北海道生まれ。2006年、「夏光」でオール讀物新人賞を受賞。10年『あの日にかえりたい』で直木賞候補、『メグル』で大藪春彦賞候補。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • いつでも母さん

    なんともストレートなタイトルに、そしてこの装画に読む前からちょっとドキドキした。高校時代に埋めたタイムカプセルを10年後に開く同窓会の案内状が届いた。そのSNSに書き込まれたある事に思い当たるやましさを、あの頃とコロナ禍の今を行きつ戻りつしながら進む当事者たちと投稿者・岸本。この顛末は、ん〜ん・・苦い思いが残った感じ。岸本の家人がずっとそばで支えていたのだと思うと、そこはホッとするも、私も聞きたい「気は済んだ?」と。人生に勝ち負けはないけれど、あの微妙な頃をどう過ごしたかは過ごした人にしかわからない。

  • 美紀ちゃん

    雪下まゆさんの表紙に惹かれて読む。 スクールカーストあるある。 日本各地の因習や伝承などオカルト風の本で見た遺言墨は都市伝説なのか? そのあたりの話題の時には、どうなってしまうのか?ドキドキしながら読んだ。 女子校生の会話は、憶測が多い。 こうなってしまうと、 思春期の人間関係は残酷だと思った。

  • モルク

    高校三年の時に埋めたタイムカプセル。10年後の同窓会でそれを開けることに…同窓会のSNSも立ち上がった。そこに「岸本李矢さんを覚えていますか」という書き込みが。いじめを受け転校していった少女。みんな彼女のことを忘れていた。スクールカーストの底辺だった彼女、そしてその頂点にいたのは今はローカル局のアナウンサーをしている井ノ川だった。いじめ、加害者と被害者の温度差、「遺言墨」という都市伝説。結末は案外あっさり。もっと復讐して欲しかった。ある遺言墨の話に出てくるのって「コイコワレ」の清子かしら。

  • machi☺︎︎゛

    過去に囚われ翻弄される人々の心の移ろいと苦悩を描く青春群像劇の傑作。と帯にあったが、まさにその通りだった。10年前に埋めたタイムカプセルの開封を兼ねた同窓会が開催されることになった。その関連のSNSで急に現れた「岸本李矢さんを覚えていますか」という書き込み。クラスメイトの高校時代のスクールカーストの様子と今現在の様子が描かれ、まるで自分のそのクラスにいたかのような感覚で最後まで緊張感いっぱいだった。最後はイヤミスでスカッとする終わり方だった。

  • とん大西

    イジメを誘発していたのは「私」だから…、「私」はイジメの被害者だから…『おまえなんかに会いたくない』。毒気の強いこのタイトル、読んでる最中はざわざわして、読後はざらついて。緩やかかつ厳粛なスクールカーストが支配した高校生活から10年。かつての青春も今は昔。男子も女子も大人になり、それぞれが現実の生活と向き合う日々。ほどよく大人に成長した者、相変わらずいいヤツとよくないヤツ、そして囚われ続けてるヤツ。10年を経た今、同窓会を支配する空気は苦味と緊張、苦痛と歪み。さぁ、タイムカプセルは開かれる。

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