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Wi-fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選 角川ホラー文庫

Otshuichi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041158920
ISBN 10 : 4041158923
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

乙一&山白朝子の初期〜現在までの怖い作品ばかりを厳選収録した怪奇ホラーコクション企画。「夏と花火と私の死体」でデビューした乙一は、デビューから「死」を描いてきた。山白朝子は、怪談雑誌「幽」 の創刊時、デビューした怪談作家。今回は、ホラーを描き続ける作家二人の初のホラー文庫企画。ホラー文庫創刊30周年のフィナーレを飾る記念企画。作品のセレクトはホラー評論家&ミステリ評論家の千街晶之さん。本書刊行にあたり表題作となる中編「Wi-Fi幽霊」を書き下ろし。

【著者紹介】
乙一 : 1978年福岡県生まれ。96年「夏と花火と私の死体」で第6回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞してデビュー。2003年、『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞受賞

山白朝子 : 2004年、怪談専門誌『幽』でデビュー

千街晶之著 : ミステリ・ホラー評論家。日本推理作家協会、探偵小説研究会会員。2004年、『水面の星座 水底の宝石 ミステリの変容をふりかえる』で第4回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)、第57回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)をW受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ちょろこ

    堪能、の一冊。乙一・山白朝子は好きなだけに読む前からテンションが上がる。乙一でスタートの一話目の「階段」から痛ましさと恐怖の綱渡りのようなバランスに思いっきり引き摺り込まれた。どんどん目を背けたくなる状況にありながらも次々と差し出される残酷さ孕む恐怖がいい。懐かしい耳彦を始めとする山白朝子の世界観も残酷が際立ちながらも心に残る数々のせつなさを堪能。過去に囚われた恐怖も良かったな。現代らしさいっぱいの表題作も日常に潜む恐怖とちょっぴりミステリチックの配合が面白かった。雑音が全く入らない、そんな世界観が好き。

  • yukaring

    どれを取っても後味の悪さが胸に刺さる珠玉のホラー短編集。“山白朝子”が乙一さんの別名義だとは知らなかったが、名義によって世界観が書きわけられているように思う。ダイレクトに絶望と恐怖が伝わる乙一作品と幻想的で切ない山白作品というイメージ。父の虐待と階段を降りる恐怖「階段」姉と共に謎の施設に監禁された弟。7日後に彼らは殺される…「SEVEN ROOMS」ローズマリーの赤ちゃんを彷彿させる「子どもを沈める」キャンプ場で見知らぬWi-Fiに繋いでしまった事から起こる怪異「Wi-Fi幽霊」など多彩な怖さを楽しめた。

  • アッシュ姉

    新作だと張り切って書店購入したものの傑作選だった。タイトルしっかり見てなかったので自己責任。大好きな山白さんは全部既読だったけど、改めて読んでも名作。鳥が印象的。賢くて健気で、それに比べて耳彦よ。やっぱサイテーだわ嫌いだわ。乙一さんの『階段』は未読で怖くて楽しめた。自然と映像が頭に浮かんでくる乙一ワールドを堪能。

  • sin

    乙一・支配欲や暴力衝動と云った獣の己を引き摺った哀れなオスに巻き込まれた家族の末路、システマチックな殺人とある条件での情報の伝達による無慈悲な結末、チートで究極の自己中の先に訪れた終末世界、巻末のWi-Fiと幽霊とAIを絡めた見事な怪談ミステリー!山白・物を落とす鳥、身勝手な付き人、幽霊もかすむ家族、物語を象徴する鳥と虐待の果て、いじめが産んだ贖罪の形⋯理性的な筆致で現実世界の不条理を物語に写し取って読者に突き付けるようで、作者の目には怪談より怖い他者を苛む人間の性が映り込んでしまっているように感じた。

  • 星野流人

    乙一・山白朝子さんのホラー短編をまとめた傑作選。乙一名義の文庫未収録の「階段」と、書き下ろしの表題作「Wi-Fi幽霊」以外はすでに読んだことのある作品でしたが、再読しても改めて乙一さんの技量の高さに溜息が出る作品ばかり。ホラーということでもちろん怖い作品が多いのですが、それだけでは終わらない、いろんな魅力のあるホラーが読めるのも嬉しいですね。特に「子どもを沈める」は短編ホラーなのにしっかり泣けるエピソードで、すごく好きです。「〆」「呵々の夜」は怖いけれど耳彦のコミカルさが楽しくて良かったです。

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