聖ジェームス病院 光文社文庫

久間十義

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334744298
ISBN 10 : 433474429X
フォーマット
出版社
発行年月
2008年06月
日本
追加情報
:
16cm,575p

内容詳細

聖ジェームス病院は、慢性的な人員不足にあえぎながらも、地域中核病院として機能してきた。東翔平も研修医として、懸命に務めている。腹痛の症状で救急外来に訪れた患者を診た東だが、快方に向かった矢先、その患者は急死してしまう。一方、病院内では、新薬を巡る問題や院内感染など、さまざまな問題が発生していく。現代医療の問題を正面から見つめた意欲作。

【著者紹介】
久間十義 : 1953年、北海道生まれ。1987年豊田商事事件をあつかった『マネーゲーム』で文藝賞佳作に入選。1990年『世紀末鯨鯢記』で三島由紀夫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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「刑事たちの夏」や「バイタルサインあり」...

投稿日:2010/01/28 (木)

「刑事たちの夏」や「バイタルサインあり」と比較すると圧倒的に弱いです。 ただ、「チームバチスタ」シリーズの海堂尊さんの作品とは違い、医療に対しての重さはあり(エンターテイメントとしては海堂さんの方が上ですが)読んでいて非常に深いです。 さて、この作品を読んだ時にまず脳裏に浮かんだのは名作「白い巨塔」ですね。 しかし、話が進むうちにインサイダー取引が主軸になります。 ここがこの作品の最大のミスでしょう。 新薬の副作用問題を広げて行く方がもっと緊迫感もあり迫力のある作品になったはずです。 この作品で言いたかったことが序盤(新薬問題)・中盤(院内感染)・終盤(インサイダー)とコロコロ変わるんです。ひとつひとつは、今の医療界内での問題点なのでしょうが、詰め込み過ぎははっきり言って読み手としては全部が消化不良に終わります。

メタリック さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ちょこまーぶる さん

    どおして本の題名が「聖」だけなのか?何故誰も今まで感想を書いていないのか?は謎であるが、初感想のようである。基本的には、医療サスペンスが好きなので非常に面白く読めた一冊である。医療界での医師間の派閥争いや人間関係、病院内の隠蔽体質などが結構リアルに表現されているように思う。主人公の研修医の他の医師たちも個性的である。主人公の東医師は、現在では珍しいぐらいの純粋な思考を持っていて、ヒポクラテスの誓詞を復唱し医療を施すなんて小説の中だから描けたキャラクターなのかもしれないが、実際に出会ってみたい医師である。

  • かっちん さん

    単なる医療系サスペンスではなく、青春ドラマとしても読めます。結構厚く専門用語も出てきますが、意外とあっさり読み切ってしまえる物語の運びはベテランならではと思います。

  • れじい さん

    結構厚い本でしたが、一気に読んでしまいました。 病院物はいっぱいありますが、それほどキャラの濃い(非現実的な)人はおらず、そこそこリアリティあるような感じ。 もっともいろいろと事件は起きるが。 翔平君の恋の行方も気になりつつ続きは出ないだろうな。

  • 忍者千乗りの門戸開放 さん

    別管理していた読了リストより転記

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人物・団体紹介

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久間十義

1953(昭和28)年、北海道生れ。早大卒。’87年、「マネーゲーム」で文藝賞佳作入選しデビュー。現実の事件に想を得た問題作を次々と発表し、ポストモダン文学の旗手として注目を集める。’90(平成2)年、『世紀末鯨鯢記』で三島由紀夫賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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