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ISBN 10 : 4585221735
Content Description
明治20年代から半世紀以上にわたり産業・学術等の分野を問わず、広く活用されてきた記録媒体、ガラス乾版。フィルム、そしてデジタル撮影という時代を経て、顧みられることのない存在として遇されてきたが、近年、写真資料として、また、歴史史料としてガラス乾板の持つ文化的価値が見出されてきた。いまなお各所に残るこの膨大な史料群にいかに対峙していくべきか―写真史および人文学研究のなかにガラス乾板を位置付ける総論、先駆的に調査・分析・保全を続けてきた東京大学史料編纂所ほか、同様の取り組みを進める諸機関の手法を提示する各論を通じて、総合的なガラス乾版の史科学を構築する。
目次 : 総論(ガラス乾板の歴史と保存の意義/ 写真と歴史学―東京大学史料編纂所の活動を中心にして/ 写真史料を保存へ導くために)/ 第1部 ガラス乾板の保全と活用(ガラス乾板の史料学―整理保存と調査による研究資源化の実際/ ガラス乾板の取り扱い/ ガラス乾板用保存箱の製作/ ガラス乾板の劣化例証)/ 第2部 ガラス乾板の情報化(ガラス乾板のデジタル情報化―デジタル撮影とメタデータの作成)/ 第3部 ガラス乾板蓄積の経緯とその背景(東京大学史料編纂所における歴史史料の複製とガラス乾板/ 博物館と文化財写真―奈良国立博物館におけるガラス乾板整理の経験から)
【著者紹介】
久留島典子 : 東京大学附属図書館長・東京大学史料編纂所教授。専門は日本中世史
高橋則英 : 日本大学芸術学部教授。専門は写真史・画像保存
山家浩樹 : 東京大学史料編纂所所長・教授。専門は日本中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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