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農家はもっと減っていい 農業の「常識」はウソだらけ 光文社新書

久松達央

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334046248
ISBN 10 : 433404624X
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2022
Japan

Content Description

「恵まれない農家さんを助けたい」。農業に関心を持つ学生やビジネスパーソンにとって、農家は手を差し伸べる対象として捉えられています。農家の側にも、哀れだと思われていた方が得という人がいて、あえて訛りを強調するような小芝居が入ることすらあるので、注意が必要です。一方、産業化が進む現代の農業は、古い「貧農像」とはかけ離れています。その抱える問題も深く構造的で、浅薄な「善行」で助けられるようなものではないのです。本書では、第一線の農業者である著者が、農業にまつわる古い「常識」を一刀両断。忖度なしの具体的でロジカルな提言で、読者の認識をアップデートし、農業の本当の知的興奮へといざないます。

目次 : 第1章 農業はもっと減っていい/ 第2章 淘汰の時代の小さくて強い農業/ 第3章 小さくても売れる 淘汰の時代の弱者の戦略/ 第4章 難しいから面白い ものづくりとしての有機農業/ 第5章 自立と自走 豊かな人を育てる職業としての農業/ 第6章 新規就農者はなぜ失敗するのか/ 第7章 「オーガニック」というボタンの掛け違い/ 第8章 自立した個人の緩やかなネットワーク 座組み力で生き抜く縮小時代の仕事論/ 第9章 自分を「栽培」できない農業者たち 仕事を長く続けるための体づくり心づくり

【著者紹介】
久松達央 : (株)久松農園代表。1970年茨城県生まれ。’94年慶應義塾大学経済学部卒業後、帝人(株)を経て、’98年に農業に転身。年間100種類以上の野菜を自社で有機栽培し、卸売業者や小売店を経由せずに個人消費者や飲食店に直接販売するD to C型農業を実践している。生産・販売プロセスの合理化と独自のブランディングで、経営資源に恵まれなくとも、補助金や大組織に頼らずに少数精鋭のチームが自分の足で立つ「小さくて強い農業」を標榜する。他農場の経営サポートや自治体と連携した人材育成も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • R

    タイトルと表紙から、ずいぶん尖った話かなと身構えて読んだら、大変真面目に農業法人について語った本でした。実際に農業を法人として起業した体験をもとにした起業本で、特殊なジャンルだからこその部分と、それ故に嘗めて参入して痛い目を見る人が多いという話しなどが盛りだくさんで、実直に経営を考える必要と、それでもなお難しいという現実が書かれていてとてもよかった。日本の農業という考え方ではあるが、農業とは何か、それを経営に乗せることを真剣に考える意義が語られていて素晴らしい。

  • saga

    2015年に『キレイゴトぬきの農業論』を読み、衝撃を受けた。そして2022年に本書に出会い、更なる刺激を受けることに。農家も、農地も減っていいと言う第1章で語られた主張は、非農家から農業に参入した著者ならではの視座に立ったものだ。有機農業を実践する著者だが、慣行農業との違いを、iPhoneかandroidのどちらを好むかに喩え、両者を対立軸に置くことを否定する論旨は明快だ。ただ、ここまで農業を続けてきた著者の、人知れないストレスも相当なものだったのだな〜

  • さきん

    需要とか経済的論理で10年スパンで言うならば著者のいう通りだと思う。しかし、スーパーの鮮度落ちた野菜がさらに増え、せっかく開拓した土地が荒れていき、さらに都市圏に人が出ていく。経済的最大値が国民の健康、恒常性の維持に見合うわけがない。 もちろん、そこを守る戦略は国あげて取り組まないといけない。そうしたら、小農でかつ食っていけるスタイルが増える。国が無策でいけば、著者の言う通りになる。

  • Daisuke Oyamada

    農家が減っても大手農業法人の効率が上がるだけで、減るのは兼業農家。そもそも市場に作物を提供している兼業農家は少ない。そんな感じでしょうか。  しかし著者は、葛v松農園代表。1970年茨城県生まれ。九四年慶應義塾大学経済学部卒業後、帝人鰍経て、98年に農業に転身した転職組です。  年間100種類以上の野菜を自社で有機栽培し、卸売業者や小売店を経由せずに個人消費者や・・・ https://190dai.com/2024/05/07/農家はもっと減っていい%e3%80%80農業の「常識」はウソ/

  • 宇宙猫

    挫折。合理性は大事だけど、儲ける為じゃない農業が邪魔っていうのも極端だな。

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