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英雄なき島 光人社nf文庫

久山忍

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784769828112
ISBN 10 : 476982811X
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2013
Japan

Content Description

太平洋戦争において日本軍善戦の地として聖地化された硫黄島。その戦場の実態とはいかなるものだったのか。水もなく食糧もなく、島内を彷徨い、あるいは壕内でその身を横たえ、ひたすら米軍の攻撃に耐えた日本軍将兵たちの心情とは。極限状況を生きのびた人間の真実の証言によって凄惨な戦場の実想を再現する。

目次 : 第1章 硫黄島赴任/ 第2章 陣地構築/ 第3章 米軍上陸/ 第4章 秘密兵器/ 第5章 地上戦/ 第6章 壕転々/ 第7章 南方空の壕/ 第8章 投降

【著者紹介】
久山忍 : 昭和36年生まれ。記録家。硫黄島戦生き残りの海軍中尉・大曲覚氏と出会ったことを機に、作家活動をはじめる。戦場体験者の証言を記録し、証言者の原稿校正を経た後に作品を発表するという独自のスタイルで、特に戦争体験者から広く支持されている。第1作は、大曲氏の証言を記録した「英雄なき島」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥

    太平洋戦争の激戦地となった硫黄島。数少ない生存者である元海軍中尉大曲氏が語る硫黄島戦記。時に聖地化され語り継がれているが、事実はもっと凄まじい。食料不足と渇き、アメーバ赤痢によって戦闘前から既にまともに戦える状態ではなく、圧倒的な戦力を持つ米軍に対して、僅かな武器で満足に反撃もできない日本軍。他者に対する憐れみなど無く、自分が生き残ることだけが精一杯の日々。あくまで大曲氏一人の目で見た範囲の記録であるが、そこに英雄などは存在しない。美辞麗句とは掛け離れた生々しい記録がそこにある。★★★★★

  • 金吾

    ○硫黄島の凄惨な状況が身に摘まされました。実際に現場におられた方の話をまとめていますので、全般像はわかりませんが、戦争の実相はそうなのだろうなと感じました。情報が無い状態での作戦は現状に全然あっていないというのはその通りだと思いました。

  • スー

    125大曲海軍中尉の硫黄島の体験記。戦後幾つかの硫黄島の本を読み凄惨な戦いが美化されすぎているので真実を伝える為に筆を取ったそうです。硫黄島の日本軍は地下陣地構築で乏しい水と食料に加え地熱が高く洞窟内は40〜50度もあり栄養失調・熱中症・赤痢で兵は消耗してまともに戦える状態ではなかった。初戦で砲は米軍に潰され米軍にあれほどの大打撃を与えたとは思えない。米軍が日本の新兵器と騒いだ物は残された60キロ250キロの爆弾に手製のロケットを着けた武器で正確な照準は無理だが当たれば大損害を与える事が出来たが

  • tora

    硫黄島戦の実像と虚像。多数の犠牲を払って硫黄島を奪った米軍、多数の犠牲を払って本土進行を遅らせようとした日本軍。現在の“一般的”な硫黄島戦の物語は両者に都合のいいストーリーに仕立てあげられたものなのか。日本にとってだけではなく、アメリカにとっても“激戦”だということにしておけば、恥にならずに済んだということなのだろうか。

  • もちもち

    米軍の損害が日本軍の損害を上回ったということでやたら美化されている硫黄島の戦いだが、現実の兵士は飢えと渇きで痩せ衰え戦えるような状況ではなかった。 陸戦の手記を読むといつも思うが、日本軍の兵站軽視は酷いなあ…

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