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ISBN 10 : 4868030116
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関白頼通時代の二人の歌人
藤原家経は儒者歌人として歌合などで活躍。
家集からは伊勢大輔や能因等との親交、頼通時代の万葉集受容の一端が明らかになる。
源頼実も歌合などで活躍し、和歌六人党の一人に数えられるが、三十歳で夭折した。
最善本を底本とした注釈によって従来の歌序が訂正され、真の姿が出現。
源氏物語や先行詩歌を貪欲に摂取する姿勢が浮かび上がる。
■藤原家経(992?1058)は、参議有国の孫、参議広業の子。
文章博士・式部権大輔などをつとめ、儒者歌人として後一条〜後冷泉天皇時代に活躍。
関白頼通の家司で、孫祐子内親王主催の歌合・草合・歌会などで中心的役割を果たす。
家集には万葉集歌を踏まえた家経歌が確認され、関白頼通時代の万葉集受容の一端が明らかとなる。
■源頼実(1015〜1044)は、頼光の孫、頼国の子。
後一条天皇の蔵人所雑色、後朱雀天皇時代に、雑色、左衛門尉、六位蔵人、三十歳で没。
関白頼通・祐子内親王に近侍し、源師房の家人。聴覚にすぐれた歌人という定評がある。
源氏物語の場面摂取歌が指摘されているが、先行詩歌を貪欲に学んでいる。
新たに見出した底本からは、自撰家集らしい相貌が見えてくる。
【著者紹介】
久保木哲夫 : 1954年3月 東京教育大学文学部卒業。都留文科大学名誉教授。2022年12月 死去
加藤静子 : 1977年3月 東京教育大学大学院博士課程退学 博士(神戸大学)。都留文科大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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