死んでも忘れない 新潮文庫

乃南アサ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101425184
ISBN 10 : 4101425183
フォーマット
出版社
発行年月
1999年02月
日本
追加情報
:
16cm,305p

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 🐾Yoko Omoto🐾 さん

    通勤電車で痴漢の濡れ衣を着せられたことに端を発し、事実無根の噂で周囲からの好奇の目に晒された家族の崩壊から再生までが描かれる。事件が元で家族三人それぞれが会社や近所、そして学校で受ける理不尽な仕打ち。それを胸の内に抱えたままでいることで沸き起こる家族への不信や疑念、苛立ちなどが見事に描かれており、頁を捲る手が止まらなかった。特に息子「渉」の心の葛藤や、いじめを受けながらもプライドを持ち信念を曲げない姿には深く共感。誰にも胸の内を吐露できる相手は必要であり、それが家族であれば言うことはない。いい作品だった。

  • じいじ さん

    父子二人暮らしの父親が再婚。円満家庭の絆が、或る朝の出来事で突如として崩れ出す、ちょっと怖い物語。父親が通勤電車で、身に覚えのない痴漢容疑をかけられしまいます。さらに後日50万円の慰謝料示談金を支払う、理不尽な事件に発展。家族が壊れる話は、元来あまり好きではないが、さすが乃南さん爽やかに鮮やかにまとめてくれます。三人それぞれの視点で綴られる物語は、手に汗する緊張感が堪らなく面白いです。

  • tengen さん

    絢子は子供を授かった。そんな幸せを感じた日に小さな事件は起こった。夫の崇は通勤途上、痴漢と間違われる。何もしてい無いのに、拘留取り調べを回避するなら示談金を支払うのが一番スムーズと言われ応じたが……噂と云う妖怪は尾ひれをつけて社内、近隣、学校と蔓延し、幸せだった家族をいとも簡単に崩壊させる。いがみ合いは今まで隠していた本心の暴露なのか。☆彡何時でも起こりうるぞ。怖い。タイトル恐ろしかったが、そういうことか!それにしても友樹くんリッパ。

  • ちょろこ さん

    タイトルと読後感のギャップが印象的だった、一冊。とにかくドロドロ、女性の狂気満載なのかと思ったら…家族っていいな、のストーリー。ある日巻き込まれた事件が家庭崩壊のきっかけになるなんて…。明日は我が身かもしれないところがおそろしい。それぞれが、職場、学校、近所で追いつめられていく心理はまるで二時間サスペンスを観ているようだった。中でも渉の強さはいじらしかったな。言いたいこと、思っていることをその都度吐き出すのも家族であるための大切な要素なのね。

  • Take@磨穿鉄靴 さん

    崩壊していく家庭の過程を父、息子、継母の3つの視点から切り取った内容。これだけだとありふれた感あるけど久しぶりに途中で切り上げるのが難しいほど入り込む。「どこをどうすればこのイヤなルートを回避出来るのか」それをテーマに進む。痴漢冤罪の対応って何が正しいんだろ。電車通勤っておっかないね。片道20km以内ならみんな通勤ランすればいいのにね。ラストは…。ちょっと出来すぎ感あり。★★★☆☆

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

乃南アサ

1960年東京生まれ。早稲田大学社会科学部中退後、広告代理店勤務を経て、88年「幸福な朝食」が第一回日本推理サスペンス大賞で優秀作に選ばれデビュー。96年『凍える牙』で第百十五回直木賞受賞。2011年『地のはてから』で第六回中央公論文芸賞、16年『水曜日の凱歌』で第六十六回芸術選奨文部科学大臣賞を受

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品