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ISBN 10 : 4798912344
Content Description
トヨタ自動車の本社機能・工場群を擁し、日本経済を牽引する一つの中心地である豊田の実像は、いままで謎のベールに包まれていた。地方出身の従業員たちが定住化するとともに地域的紐帯の強い「中流社会」が形成され、まちづくりが活発化する一方、厳しい競争のなかで日系ブラジル人、期間工をはじめとする流動層はどこに向かうのか。本書は、長期におよぶ調査をもとに、シカゴ派も新都市社会学もみることがなかった産業グローバル化先進都市の現在を明らかにしている。
目次 : 変貌する豊田と研究の視点/ 第1部 豊田:地域社会の俯瞰図(産業グローバル化先進地域の経済活動と階層構成―西三河地域と豊田市:1970〜2005年/ トヨタ自動車の地域戦略と組織再編―地域社会との接点としての社会貢献活動/ 豊田市のコミュニティ施策の展開―制度化される市民活動)/ 第2部 産業グローバル化先進都市の地域コミュニティ(産業グローバル化先進都市豊田の地域コミュニティ形成/ 自動車産業就業者の地域生活―男性現役層・退職者の地域的紐帯をめぐって/ 女性たちの社会活動参加―性別役割分業とライフステージをめぐって/ 周辺階層の形成メカニズムと社会的靱帯)/ 第3部 まちづくりのアクターとネットワーク(産業都市における市民団体の活動空間とネットワーク―広域型活動団体と地縁型活動団体/ 豊田市における市民活動の展開とその支援政策―市民活動リーダー層のネットワーク化に着目して/ 女性たちが担う市民活動の展開―三つの団体事例をめぐって/ トヨタ自動車のボランティア活動―トヨタボランティアセンターの活動とその担い手をめぐって/ 自動車産業退職者の定年帰農―豊田市農ライフ創生センターに注目して)/ 第4部 多文化共生と地域統合のかたち(多文化共生にかかわる市民活動―日系ブラジル人支援活動に注目して/ 多文化共生をめぐる市民活動のネットワーク―豊田市の外国人医療支援グループの場合/ グローバル企業の人材獲得と育成―トヨタ工業学園高等部の人材育成・教育プログラムをめぐって)/ 岐路に立つ豊田とトヨタ―総括・展望と都市研究への意義
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