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真田四代と信繁 平凡社新書

丸島和洋

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582857931
ISBN 10 : 4582857930
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

信濃国小県郡真田郷を本拠とする真田氏は、武田、上杉、北条、織田、徳川など並みいる大大名らに囲まれつつも、幾多の難局を乗り切り、ついには近世大名として家を守りとおした。したたかに、実直に生きのびた武家一〇〇年の歩みは、お家生き残りの物語であった。「表裏比興者」昌幸、「日本一の兵」信繁(幸村)をはじめ、16〜17世紀、戦国期に活躍した真田氏歴代の歩み。

目次 : 1章 真田幸綱―真田家を再興させた智将(真田家の系図主張/ 滋野氏の発祥 ほか)/ 2章 真田信綱―長篠の戦いに散った悲劇の将(正室「於北」と信綱の家督相続/ 四阿山信仰と真田氏 ほか)/ 3章 真田昌幸―柔軟な発想と決断力で生きのびた「表裏比興者」(人質からの出世/ 正室山之手殿の出自 ほか)/ 4章 真田信繁―戦国史上最高の伝説となった「日本一の兵」(実名と生没年/ 木曽での人質生活 ほか)/ 5章 真田信之―松代一〇万石の礎を固めた藩祖(上野在城とふたりの妻/ 豊臣政権下の信幸 ほか)

【著者紹介】
丸島和洋 : 1977年大阪府生まれ。2000年慶應義塾大学文学部史学科卒業。05年、同大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。08年「戦国期武田氏権力の研究―取次論の視座から」で博士(史学)。専門は戦国大名論。慶應義塾大学非常勤講師などを経て、13年より国文学研究資料館研究部特任助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 佳音

    良かった。史実を丹念に追って予測が少ないところが。根拠を示し、複数の資料を比較して考察している道程もあげて持論を挙げている。全くの 私見だが、脚本家氏も出版が昨年11月13日なのでこの本を資料としていることはないだろう。NHK真田丸のガイドブックで研究者は信繁の九度山生活は困窮していなかったとしているが、本書では、書状を示し困窮しているとある。幸村への信尹を使った寝返り工作は興味深かった。それだけ家康が信繁に瞠目していたということだ。寝返り工作の中で本多正純が提示した十万石(または一万石)と出されたが、

  • 岡本

    大河ドラマ「真田丸」の時代考証を担当している丸島氏による戦国期真田氏の通史。ドラマの補完として読むつもりが新資料の研究による数々の新説に驚きました。名前が有名な割には全体を通して知らなかった真田氏の詳細が分かる良書でした。

  • ぜんこう

    この本を読みながら、大河ドラマ「真田丸」はかなり忠実に作られてたんやなぁ、と思ったら、この本は「真田丸」の制作発表後にまとめられたらしい。 でも、読みながら頭の中では「真田丸」の映像がチラチラ。 「真田丸」もう一回見たいなぁ。

  • たくのみ

    戦国時代なのに三角関係、純愛、裏切り、家族愛、うるさ過ぎる幼なじみに、見かけ倒しの猛将、裁判劇…現代劇の要素があふれ出る大河ドラマドラマ「真田丸」。この本読んだら、そのビックリな展開が、かなり史実どおりだったのも驚き。「手のひらを返すように」どんどん主を変え、徳川、上杉、北条を散々に振り回す昌幸。信繁よりお父さんの方が主役なんですね。

  • みか

    大河ドラマ「真田丸」(2016年)の時代考証を務めた丸島和洋先生の一般向け著作。1章:真田幸綱、2章:真田信綱、3章:真田昌幸、4章:真田信繁、5章:真田信之という構成。真田家のルーツから考察を始めているところが面白く感じました。「真田丸」前史の物語が分かります。真田家は清和天皇の子孫の滋野一族の惣領家にあたる海野氏に直接連なる家系=海野氏惣領家」という由緒主張について、疑問点を丁寧に考察しており、「真田家は、鎌倉時代初期に海野氏から分出した庶流家」と結論づけているのが、とても興味深く思いました。

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