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ISBN 10 : 448009802X
Content Description
カニバリズム(人肉嗜食)は人類の根源的タブーのように思われながら、実のところその痕跡は古来より無数に残されてきた。著者の専門は中国でありながら、古今東西の記録・小説を博捜し、ときに舌鋒鋭く、ときに諧謔と皮肉をもってカニバリズムを縦横無尽に論じる。人間の薄っぺらな皮膚を両手で思い切りめくり上げ、曝し、目を背けたくなるようなものを直視することで、「近代合理主義精神」なるものの虚構を暴き、「良識」を高らかに嗤いとばす。人肉嗜食、纏足、宦官…。血の滴るテーマで人間の真実に迫る異色の作品。
目次 : 1(カニバリズム論―その文学的系譜/ 迷宮としての人間―革命・悪・エロス/ “食”の逆説―開高健氏「最後の晩餐」をめぐって/ 中国人における血の観念)/ 2(魔術における中国―仏陀とユートピア/ 中国残酷物語―マゾヒズムの文化史/ 虚構と遊戯―中国人の性格について)/ 3(王国維とその死について―一つの三島由紀夫論のために/ 恐怖の本質―アンドレーエフ「血笑記」と魯迅「狂人日記」)
【著者紹介】
中野美代子 : 1933年北海道札幌市生まれ。北海道大学文学部中国文学科卒業。北海道大学文学部、言語文化部教授を経て、同大学名誉教授。中国文化史家。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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青蓮
読了日:2017/07/04
HANA
読了日:2017/09/20
rinakko
読了日:2017/06/28
4fdo4
読了日:2019/11/10
白義
読了日:2017/12/02
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