Product Details
ISBN 10 : 4396114079
Content Description
大倉集古館、大原美術館、根津美術館など、実業家の蒐集品を展示する人気美術館は多い。その一方で、設立の夢を果たせなかった美術館があったことをご存知だろうか。本書はそれを、「幻の美術館」と呼ぶ。紹介する五館は、質量ともに十分なコレクションを所蔵。蒐集した実業家たちも公開をめざしていた。頓挫した背景にはいかなる事情があったのか?夢が叶っていたら、どんな美術館になっていたのか?わずかに残されていた貴重な資料をたどり、その全貌を明らかにする。美術・歴史愛好家、垂涎の一冊!
目次 : プロローグ(大倉喜八郎と大倉集古館/ 藤田伝三郎と藤田美術館/ 根津嘉一郎と根津美術館/ 「幻の美術館」に終わった人たち)/ 第1章 大茶人 益田孝と小田原掃雲台「鈍翁美術館」(三井の大番頭・益田孝/ 大茶人で希代の美術品収集家/ 井上馨との出会い ほか)/ 第2章 生糸王 原富太郎と横浜三之谷「三溪美術館」(古建築のテーマパーク/ 原家の入り婿/ 原商店から合名会社へ ほか)/ 第3章 造船王 川崎正蔵と神戸布引「川崎美術館」(高橋箒庵の神戸行き/ 川崎正蔵の鳴かず飛ばずの前半生/ 造船業ブームの波に乗る川崎正蔵 ほか)/ 第4章 勝負師 松方幸次郎と東京麻布「共楽美術館」(林権助の言葉/ 株式会社川崎造船所の初代社長に就任/ 第一次世界大戦の勃発と大造船ブーム ほか)/ 第5章 美術商 林忠正と東京銀座「近代西洋美術館」(希代の画商・林忠正/ 起立工商会社の臨時通訳としてパリへ/ フランスで巻き起こった浮世絵ブーム ほか)/ エピローグ(彼らの美術館はなぜ幻に終わったのか/ 幻の美術館に残る未練)
【著者紹介】
中野明 : ノンフィクション作家。1962年、滋賀県生まれ。同志社大学非常勤講師。歴史・経済・情報の三分野で執筆する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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なる
読了日:2022/11/06
オサム兄ぃ
読了日:2015/04/25
和草(にこぐさ)
読了日:2016/07/30
abs862618
読了日:2020/04/05
秋津
読了日:2015/05/13
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