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ISBN 10 : 4275019326
Content Description
現在極限的なまでに顕著になっている我が国の国民輿論の病弊は、明治の開国以後一世紀半近くの間、真の意味でのリベラルな立憲政治体制がたったの一時期も実現されず、不幸にしてその真の精神が理解されぬままで今日に至った、という歴史的背景に由来する。バークの受容をめぐる我々日本人の特徴的な対応の姿勢を追跡した上で、我が国民思想の独自な伝統歴史感覚を中世と近代の歴史に即して具体的に検証する。
目次 : 第1部 エドマンド・バークの政治哲学(今日の政治危機の本質/ エドマンド・バークの生涯とその著作/ 保守主義政治哲学の誕生―『フランス革命についての省察』 ほか)/ 第2部 日本の歴史に見る継承と伝統(我が国民の歴史感覚とイギリス名誉革命/ 承久の変における後鳥羽と北条義時・泰時/ 後嵯峨に発する皇統の分裂/ ―付けたり ローマ・カトリック普遍教会に見る対立教皇の処遇のこと ほか)/ 第3部 我が国に見る皇統正閏観念の変遷(二つの皇統論と『本朝皇胤紹運録』の成立/ 立憲主義と君主独裁―付けたり ブリテン清教徒革命の奸雄らの後世の評価の推移のこと)
【著者紹介】
中野好之 : 1931年2月東京生。1955年東京大学経済学部卒業。現在著述業。専攻は社会思想、西洋保守主義思想研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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