異形のものたち 絵画のなかの「怪」を読む NHK出版新書

中野京子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784140886519
ISBN 10 : 414088651X
フォーマット
出版社
発行年月
2021年04月
日本
追加情報
:
224p;18

内容詳細

人獣、モンスター、蛇、悪魔と天使、妖精、魔女、異様な建造物から魑魅魍魎まで―。一見して奇異で不穏、そして豊かなメッセージを湛えた「異形のものたち」。それら絵画はなぜ描かれ、どうして鑑賞者に長きにわたり支持されてきたのか。描かれた“怪”から語られざる歴史と人間の本性を明るみに出す、大人気「怖い絵」シリーズ著者の新境地。

目次 : 第1章 人獣―私たちは何を恐れてきたのか/ 第2章 蛇―邪悪はいつでも傍にいる/ 第3章 悪魔と天使―善悪と美醜のかたち/ 第4章 キメラ―存在しえぬものを求めて/ 第5章 ただならぬ気配―不可視の恐怖/ 第6章 妖精・魔女―忘れられたものたち/ 第7章 魑魅魍魎―画家たちの歓び

【著者紹介】
中野京子 : 作家、ドイツ文学者。北海道生まれ。西洋の歴史や芸術に関する書籍執筆、雑誌連載をはじめ、講演やメディア出演など幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • みっちゃん さん

    一番印象に残ったのは表紙にもなっている(でも私が図書館から受け取ってきたのはオレンジ1色の味気ない装丁)セガンティーニの『悪しき母たち』何が悪なのか。それは「堕胎」彼女たちは雪と氷に覆われた地獄で、永遠に樹木に縛りつけられる。枝から生えてきた首だけの赤子が乳房にむしゃぶりつく。私の心に沸いた疑問を中野先生が代弁して下さる。「女を孕ませて棄てた男の地獄はどこに?」ハーピー、メデューサ、セイレーン、魔女。そう言えばひとを破滅させる化物はほぼ女だなあ。絵画が長らく女性には閉ざされていたのだから仕方ないかね。

  • trazom さん

    尋常ならざるものを描いた作品31点が、人獣/蛇/悪魔と天使/キメラ/ただならぬ気配/妖精・魔女/魑魅魍魎の7章に分けて紹介される。インパクトのある図像が次々に登場し中野さんの博識の解説が躍るが、どうも心に残らない。そんな時、白洲正子さんの武相荘に掛かっていた「犬馬難、鬼魅易」(けんばむつかし、きみやすし)の短冊を思い出した。「鬼や魑魅魍魎などの奇異なものを描くのは簡単だが、犬や馬などの平凡なものを描くのは難しい」という韓非子の故事である。白洲さんが大切にされたこの言葉の中にこそ、芸術の本質がある気がする。

  • KAZOO さん

    西洋絵画を様々なジャンルに分けて、しかも新書などで紹介してくれて身近なものにしてくれた中野さんの「怪」を題材とした私にとってはうれしいものでした。7つの章に分けてたくさんの絵画を紹介してくれています。私の比較的好きなベックリンやフュースリの絵もあります。ベックリンの「死の島」をエイリアンのデザイナーのギーガーが書いていたとは知りませんでした。また表紙のセガンチーニの絵も見たことがなく現物をみたくなりました。

  • rico さん

    秋の夜長、ハロウィンも近いし?・・・ということで「怪」にひたってみたけど、何だか画家の皆さま、楽しんでません?神話とか宗教とかをテーマにしつつ、自由奔放に怪し気なものを描いているような。ついでにエロも。その中で「不可視の恐怖」をテーマにした章は異質。「死の島」あたりは想定内ですが、ハマスホイの静謐な世界をここにもってくるとは。カバーにもなってる堕胎の罰を受ける女性たちを描いた「悪しき母たち」に、男はどーした!と怒ってたら、「孕ませた男の地獄はどこ?」とちゃんと突っ込んでくれてました。さすが中野さん。

  • きみたけ さん

    著者は作家、ドイツ文学者の中野京子氏。西洋の歴史や芸術に関する書籍執筆、雑誌連載をはじめ、講演やメディア出演など幅広く活躍。名画の中の様々な「異形のものたち」を取り上げ、それが生まれた背景を解説しています。人獣・蛇・悪魔と天使・キメラ・ただならぬ気配・妖精 魔女・魑魅魍魎の7つの章立て。ケンタウロスや人魚など人間と他の生物との合体は見慣れていて違和感はないが、特に中世のクリエイティブな異形さが際立っていたように感じました。最後までオールカラーでたくさんの絵画が出てくるので楽しめます。

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人物・団体紹介

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中野京子

北海道生まれ。作家、ドイツ文学者。西洋の歴史や芸術に関する広範な知識をもとに、絵画エッセイや歴史解説書を多数発表。新聞や雑誌に連載を持つほか、テレビの美術番組に出演するなど幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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