Books

なぜ豊岡は世界に注目されるのか 集英社新書

中貝宗治

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087212709
ISBN 10 : 408721270X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

兵庫県豊岡市は、市内にある城崎温泉が「ロンリープラネット」のベスト温泉タウンナンバー1に選ばれ、インバウンドが急増。
豊岡演劇祭では1億3700万円の経済効果を達成。
移住したい街ランキングでも上位に入り、近年、国内外から注目を集める。
なぜそれが実現したのか。
人口が減少し、産業も衰退する中で、地方が輝きを放つ方法とは? 
前市長が全国の自治体にも応用可能な視点を示しながら、その秘策を綴る。

【推薦コメント】
小島慶子氏(エッセイスト)

広まれ、豊岡モデル!「女、子どもは黙ってろ」で故郷が滅ぶと気づいた市長の本気のジェンダーギャップ解消作戦。胸熱です。子どもたちが、給食のお米をコウノトリ米にすることや震災の被災地にお米を送ることを思い立ち、真剣に大人に掛け合って実現するくだりでは涙が出ました。ここで子育てをしたいと思う人は多いのでは。

内田樹氏(思想家・芸術文化観光専門職大学客員教授)

コウノトリ、有機農業、演劇、ジェンダーギャップの解消…着眼点はどれもすばらしいのですが、何よりもそれらを貫くのが「深さをもったまちづくり」という哲学である点を僕は高く評価します。その土地の土着の文化と整合しなければ、どんな「正しい」政策も成果を得ることはできません。中貝さんは豊岡の土着の文化が何を求めているのかを皮膚感覚でとらえ、それを政策的に展開できた例外的な市長だったと思います。

藻谷浩介氏(地域エコノミスト )

突き抜けた文化、世界とつながる地下水脈、経済力ある女性と生活力ある男性。小さな世界都市・豊岡に、ワクワクが止まらない。巨大化する東京でガラパゴス化する日本と心中するか。小さな世界都市で、世界に通じる文化と暮らしを担うか。あなたはどっちだ?

【目次】
序章 「小さな世界都市」の萌芽
第1章 コウノトリ「も」住めるまちを創る
第2章 受け継いできた大切なものを守り、育て、引き継ぐ
第3章 深さをもった演劇のまちづくり
第4章 ジェンダーギャップの解消
終章  これからのことーー子どもたちへ

【著者プロフィール】
中貝 宗治
一般社団法人豊岡アートアクション(TAA)理事長。京都大学法学部卒業。大阪大学大学院経済学研究科経営学専攻前期課程(修士課程)修了。兵庫県議会議員を3期務め、2001年豊岡市長に就任。5期務める。現在は演劇を観光・教育・福祉などの分野に活かすことで豊岡のまちづくりに関わる。演劇的手法を活用して認知症の方とともに暮らすコミュニケーションのあり方を提案し、TAAが第1回岩佐賞を受賞。

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • うえぽん

    豊岡で伺った前市長の素晴らしい話を玩味するため入手。コウノトリの野生復帰を目指すところから、コウノトリ育む「農法」「お米」に発展させ、儲かる農業に育てたことがまず第一歩。市として、純移出額トップ2の宿泊業、かばん製造業を的確に後押しし、総合コミュニケーションである演劇を中核とした文化観光戦略で専門職大学を誘致し、更には、大都市から就職のために豊岡に戻る若者回復率が特に女性で低い事をジェンダーギャップ対策に繋げていったことなど、いずれも現代の中小地方都市の抱える課題を、痛快な切れ味で解決してきた経緯を理解。

  • onasu

    兵庫県北端の豊岡市(含 城崎)の取り組み。  長年の飼育と無(減)農薬で「コウノトリも住めるまち」にし、そこでとれた「コウノトリ育むお米」をハイブランドにして農家に収益をもたらし、世界的な演劇祭を催す演劇のまち、観光振興もした。  それでも人口、特に若い女性の流出は止まず、その原因はジェンダーギャップだった。子育てし易い町とは耳にするが、それ以前に職場のジェンダーレス化が進まなければ、若い女性は留まってくれない。  民間と公では存在意義からして違うはずとか気になる点はあるが、傑出した取り組みを知れました。

  • ろべると

    最初は「なぜ豊岡?」と思い、20年市長を務めた筆者の自画自賛かと思い、コウノトリや演劇で町おこしというのも地の利に恵まれてるだけかと思った。しかし、単なる動物愛護でも自己満足でもなく、利害関係者だけのためでもなく、市民全員の満足度を高め、かつ外部交流で産業を活性化し、女性差別をなくして若い女性を呼び戻すという考え抜かれた施策であり、地方創生の見本となる考え方だ。しかし一昨年の市長選で、市政を全否定しジェンダーギャップなど無いといい、子育て無償化を掲げた市議会議長に敗れてしまう。日本の将来はやっぱり暗い。

  • kesu

    たまたま豊岡旅行中に地元の書店で平積みされており、気になって購入。旅行中にも関わらず、コープデイズ豊岡のフードコートで読み終えてしまうほど引き込まれた。断片的に豊岡の取り組みは見聞きしていたが、これほど確固たる信念がある政策だったとは知らなかった。地方が生き残るためには、大都市と大きさや高さ、速さで競っても勝てるはずもなく、「突き抜けた」ものがないといけない。その「突き抜け方」は地域によって異なる。それが何か知っているのは当然地元民のはずだが、気付かせてくれるのは、地域外の人であり「世界」なのだと思う。

  • Tatsuya Hirose

    【豊岡市とは…】 豊岡市は兵庫県北部の中心となる市。豊岡市の話題に接するたびに親しみと共感、そして、軽い嫉妬とライバル心という、いろいろ入り混じった感情が湧きます。そんな僕はお隣りの養父市出身です。現在は神戸在住ながらも、週末は豊岡市内のコウノトリの郷公園内にある学校に通学。さらに市内の映画館ボランティア、とかなり豊岡市との接点が増えてきています。コウノトリ系を始めこれまで知っていることを確認しながら、著者であり元市長の中貝さんの熱量をビリビリと浴びながら興味深く読ませていただきました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items