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さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々 ガガガ文庫

中西鼎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094531442
ISBN 10 : 4094531440
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

姉を殺した七人への復讐に少女は命を捧げた 四方を山に囲まれた田舎町、阿加田町。この町の高校に通う中川栞は、いじめを受けて不登校になっていた。ある日、栞の家に同居人として佐藤冥がやって来る。誰にも心を開かない冥は、この町へ来た目的を栞だけに告げた。「姉を死に追いやった七人の人間を皆殺しにしてやりたいの」三年前、冥の姉・明里は、この町で凄惨ないじめに遭い自ら命を絶っていた。その復讐のために、冥はここへ戻ってきたのだ。冥は阿加田神社に伝わる血塗られた祭儀『オカカシツツミ』を行い、巨大な蛇の神『オカカシサマ』を自らの身に宿らせることで、七人の人間を殺していく計画を立てていた。夏至の夜、冥は儀式を成功させる。それから一日に一人ずつ、冥は神様の力を借りて、栞と共に姉の死に関わった人間を殺していく。復讐と逃避行の日々の中、いつしか二人は互いに恋愛感情を持つようになる。だが冥は栞に、一つの隠し事をしていた。それは『オカカシツツミ』を行った人間は、最後には自らの魂を神様に捧げなければならない、つまりは〈冥の死〉が避けられないことを。「ジャンプ+」でも人気爆発中の、今一番キテる作家が送る、残酷青春ラブロマンス!!

【著者紹介】
中西鼎 : 1992年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • オセロ

    いじめで姉を死に追いやった人達に復讐する為に命を捧げる代わりに超常的な力で殺し、生贄とする神と契約した佐藤冥。そんな冥が殺そうとしている人にいじめられている中川栞は冥の復讐計画を協力ことに…。 狂気染みた執念に突き動かされる冥に感化されていく栞。この2人がどんどん闇落ちしていき、復讐対象者を何の躊躇いもなく葬っていく様子はおぞましくも清々しい。復讐計画の先に待っていたものは予想通りでしたが読了感は悪くなかったです。

  • よっち

    四方を山に囲まれた閉塞感のある田舎町、阿加田町。この町の高校でいじめを受けて不登校になっていた中川栞の家に、同居人として父の友人の娘・佐藤冥がやって来るラブロマンス復讐譚。冥が栞だけに告げた、三年前に凄惨ないじめに遭い自ら命を絶った冥の姉・明里の復讐。阿加田神社に伝わる血塗られた祭儀『オカカシツツミ』を行い、七人を殺す計画を立てた冥に協力する栞。復讐と逃避行の日々の中で芽生えてゆく確かな想いがあって、逃れられない定めに二人がどう向き合うのか、やや意外と感じた結末は思っていたよりも穏やかで正直救われました。

  • 和尚

    残酷青春ラブロマンスって言葉、あまり見ないなぁと思いながら読み始め。終始仄暗い感覚の中、閉塞感であったり、嫌悪感、恐れ含め、読者の想像力に訴えかける物語だったなと。 途中、なんでこいつが七人に入ってないんだと思いつつ、最後はよしよしと思うなどしつつ。 あっさりしているところも、より細かくあったら読みたかった気持ちもあれど、でもここを描いていないからこその余韻もあり、感想が難しいながらに面白かったです。

  • わたー

    ★★★★★まず最初にこれだけは言わせてほしい。凄惨ないじめの果てに自ら命を絶った人物の最期を、その人物視点で描くんじゃあないよ。苦と楽の対比を描きたかったという著者の意図はわかるんだけど、それにしたって真に迫りすぎていて辛すぎるわ。四方を山に囲まれた田舎の村を舞台に、姉をいじめの果てに死に追いやった7人を今では廃れた儀式を使って殺害しようとするヒロインと、彼女に協力する主人公による復讐譚。著者の作品は同レーベルで出しているラブコメしか読んだことがなかったため、あまりのテイストの違いに驚いたとともに、

  • おかだ

    なんだろうこのスッキリしない感じ。閉鎖的な田舎で繰り広げられる物語。冥は7人の人間を殺す、姉をズタボロにいじめて自殺に追い込んだ奴らへの復讐である。いじめと、追い込まれていく姉の様子が目に浮かぶくらい現実的なんだけど、オカルト頼りな妹の復讐場面はわりとあっさり進むファンタジー。この高低差が良くも悪くも印象的だった。主犯格とか、もっと時間かけてギッタギタにやって欲しかったという気持ちもある、でもバランス的にはこのくらいで良かったのかなぁ。ラストが私の苦手なメリバってやつ?だったのが読後感のモヤモヤの原因か。

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