中田正光

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最後の戦国合戦「小田原の陣」 北条氏はなぜ籠城戦で滅亡したのか? 歴史新書y

中田正光

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基本情報

ジャンル
：
哲学・歴史・宗教
ISBN/カタログNo
：
ISBN 13 : 9784800309549
ISBN 10 : 4800309549
フォーマット
：
本
出版社
：
洋泉社
発行年月
：
2016年05月
発売国
：
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
中田正光 ,  
追加情報
:
２０７ｐ；18

内容詳細

戦って負けた氏政・氏直。戦わずして勝利した秀吉。城郭研究の視点から、両者の戦略を分析した異色の合戦論！合戦の勝敗を分けた北条氏領民・国衆の選択とは？

目次 : 小田原北条氏と秀吉の関白就任/ 第１部　秀吉との駆け引き（秀吉の天下統一と関東・奥羽「惣無事」/ 臨戦態勢の強化と「城の民衆化」）/ 第２部　臣従か対決か（秀吉の上洛要請と北条氏の迷い/ 名胡桃城事件と秀吉の「宣戦布告」）/ 第３部　城郭をめぐる民衆の戦い（生き残りをかけた民衆の選択/ 戦力を小田原に集中させる北条氏）/ 第４部　「劇場化」する天下人の戦い（圧倒的な物量と「干殺し」作戦/ 石垣山城の出現と小田原城内の動揺）/ 「自力・自治」の敗北と「惣無事」の勝利

【著者紹介】
中田正光 : １９４６年三重県生まれ。青山学院大学文学部教育学科卒業。城郭研究家。ＮＰＯ法人滝山城跡群・自然と歴史を守る会理事。４０年以上にわたり全国の中世城郭址を実地調査し、高い評価を得ている。武田氏、北条氏の城郭研究で知られている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

（「BOOK」データベースより）

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読書メーターレビュー

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  • 黒猫 さん

    読了日：2016/10/12

    北条氏は、豊臣権力に対して最後まで立ち向かった唯一の戦国大名であり、次々と秀吉に臣従していった家康や他の大名たちと比べると、最後まで一歩も引かなかった唯一の戦国大名であったことを作者は評価している。そのとおりだと私も思う。小田原の陣に集まった主な人気ある戦国大名たち。長曽我部元親、伊達政宗、宇喜田、前田や蒲生(織田の家臣だったのに)、家康他多数。ただ意地張った訳じゃなく、領民を守るための当たり前の行為をやった。氏政は愚将ではなく、秀吉の圧倒的な力に負けたが考え方は間違ってない。伊達は秀吉に屈した過大評価。

  • maito/まいと さん

    読了日：2016/05/25

    後北条家の評価が最近見直されている。戦国大名の中でも屈指の領土経営力が突出して優れていることや、北条氏と領民のための領土という意識が浸透しているからだと言われているが、それが秀吉の大軍の前に、「小田原評定」と皮肉られて滅亡していくのか。合戦前の外交から迫っていく1冊。長続きはしたけれど、後北条氏の優れた運営システムが、豊臣政権のスピード経営に対抗できなくなっていったことが本書読むとよくわかる。氏政の愚かさと言うより総合力と見るべきだろう。小田原籠城前後の民衆の動きについても書かれているのも見逃せない。

  • roatsu さん

    読了日：2016/12/03

    八王子城址を望む奥高尾ハイキングのお伴に読了。「城の民衆化」は秀逸なキーワード。北条氏の領国経営特有の事情が惣構に象徴されるその優れた城郭縄張にどのように影響し、秀吉の小田原攻め迎撃でどう作用したか。有名な惣構ばかり話題になるがその構築に至る同家内情を知ることができる。また北条家という鏡を通して見る秀吉についてもその狙いと施策、実現への剛腕など改めてその凄さに感服。平時は巧みに機能し安定をもたらした体制が未曽有の脅威の前では機能せず逆に自らの首を絞めたと言える北条家の事例は現代でも顧みるべき教訓なのでは。

  • getsuki さん

    読了日：2016/05/13

    秀吉の天下統一に最後まで抵抗した北条氏。双方の戦略を合戦前から追っていくことで、北条氏がなぜ得意なはずの籠城戦で敗北、滅亡したのかを浮き彫りにする一冊。秀吉の派手なやり方や「忍城の水攻め」ばかりがクローズアップされているけれど、実際は関東一円の国衆や領民達の動向に左右されていたことが分かる。長年培ってきた北条氏と領民との関係性が、最後は皮肉な結果に繋がったのには驚かされた。

  • アドソ さん

    読了日：2017/01/03

    小田原北条氏（後北条氏）は小田原だけでなく関東一円に勢力を伸ばしていたが、秀吉の惣無事令の名のもとついに滅亡した。もともと歴史の授業は苦手だったけど、あらためて自分の歴史観の浅さを思い知る。戦国武将の名前もろくろく知らないし、信長、秀吉、家康の戦法（性格？）についてもよくわかってなかったな。

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