ヨコハマメリー 白塗りの老娼はどこへいったのか 河出文庫

中村高寛

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309417653
ISBN 10 : 4309417655
フォーマット
出版社
発行年月
2020年08月
日本
追加情報
:
377p;15

内容詳細

歌舞伎役者のように顔を白く塗り、貴族のようなドレスに身を包み、ひっそりと伊勢佐木町に立つ老女。本名も年齢も明かさず、戦後五〇年を娼婦として生きた彼女は、一九九五年冬、忽然とその姿を消した。ヨコハマメリーと呼ばれ街の風景の一部となった彼女は何者だったのか?数多くの証言と資料から明かされるその生涯を通じて、知られざる戦後横浜の真実を描く。

目次 : 第1章 メリーさんとは何者?/ 第2章 “ヨコハマ”から読み解く近現代/ 第3章 “メリーさん”の記憶/ 第4章 ローザとメリー/ 第5章 港のメリー・ヨコハマヨコスカ/ 第6章 二人の「マイウェイ」/ 第7章 伊勢佐木町ブルースが聞こえる/ 第8章 エピローグ

【著者紹介】
中村高寛 : 1975年生まれ。97年に松竹大船撮影所よりキャリアをスタート。99年に中国・北京電影学院で映画演出とドキュメンタリー理論を学び、帰国後、助監督を務める。06年、映画『ヨコハマメリー』で監督デビュー、横浜文化賞芸術奨励賞など11の賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • rico さん

    横浜の街角に佇む白塗りの老娼婦、メリーさん。都市伝説?でも彼女は確かにそこにいた。著者は彼女を題材にした作品を撮影した映画監督。撮影記録、監督としての成長記でもある。生きるため、あるいは国策で、様々な国の男たちの相手をした女たち。ほの暗い場所で強かに生きる男たち。彼らは実に魅力的だ。正直、文章はこなれていない印象。それでも、メリーさんを語り、自らの人生を語る言葉の力強さは、彼らの人生の断面を鮮やかに浮かびあがらせ、重層的に輪舞のように、世界への窓口としていち早く扉を開いた横浜という街の歴史を紡いでいく。

  • こばまり さん

    メリーさんを拠所とする横浜オーラル・ヒストリー。映像作品のための製作ノートとのことだが、完成までの七転八倒紆余曲折が実に読ませた。メリーさんとは何者であったか。そのアプローチにも好感が持てた。

  • oldman獺祭魚翁 さん

    なぜか書店で手に取った1冊。ミナトヨコハマの伝説「メリーさん」について唯一のドキュメンタリー映画「ヨコハマメリー」の製作ノートともいうべき本。すでに消えた白塗りの老娼婦を描く為に、著者は彼女の痕跡を追い求めていく。そこに描かれるのは、敗戦後に現れたパンパンと呼ばれる、進駐軍相手の娼婦たちやその周辺に蠢く地回りやヒモなどの生きざまが描かれていく。映画も再び上映されるらしいので、この機会に見てみたい。

  • 二戸・カルピンチョ さん

    メリーさんは横浜にいた。いたんだなぁ。しみじみしちゃう。本書はメリーさん自体を書いたものではなく、映画を作るきっかけから制作、公開とその後までが記されている。公開まで10年か。私達が目にする作品や手に取る商品、どれを取ってもその紆余曲折をつぶさに知ることはない。中村さん、頑張った。

  • 空のかなた さん

    横浜の戦後史、老娼メリーさんの生き様と晩年、ドキュメンタリー映画「ヨコハマメリー」が生まれるまでの紆余曲折。中にはメリーさんを撮った、森日出夫さんの写真も掲載されていて、どんなふうに佇み、装っていたのかを知ることができる。著者は監督でもあるので、文章は読みづらく、中身も盛り沢山だったので、読み終わるまでに時間がかかったが、手に取って良かった。

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中村高寛

1975年生まれ。97年に松竹大船撮影所よりキャリアをスタート。99年に中国・北京電影学院で映画演出とドキュメンタリー理論を学び、帰国後、助監督を務める。06年、映画『ヨコハマメリー』で監督デビュー、横浜文化賞芸術奨励賞など11の賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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