甲子園が割れた日 松井秀喜5連続敬遠の真実 集英社文庫

中村計

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087443011
ISBN 10 : 4087443019
フォーマット
出版社
発行年月
2021年09月
日本
追加情報
:
288p;16

内容詳細

1992年夏、甲子園。星稜高校は松井秀喜への5打席連続敬遠を受け敗退した。そこにあった知られざる真実とは。関係者徹底取材。


【著者紹介】
中村計 : 1973年千葉県生まれ。スポーツ新聞記者を経て独立。スポーツをはじめとするノンフィクションをメインに活躍する。2007年『甲子園が割れた日』でミズノスポーツライター賞最優秀賞、17年『勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧幻の三連覇』で第39回講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Shoji さん

    あまりに有名な「松井秀喜5連続敬遠」。明徳側、星稜側、双方に丁寧に取材をなさったうえで、極力私見を廃してまとめられていると感じた。多様な意見があって、星稜擁護派と明徳擁護派は50対50にちょうど別れるのではないだろうか。申告敬遠なんてない当時、「文武両道の伝統校」の選手はソリコミ入れてるし。選手集めも、有名監督への接待攻勢も普通の光景。高校野球が賭けの対象になった。そんな時代なのに、大の大人やマスコミはこぞって、明徳の人格を全否定して犯罪者扱いしていた。根っ子は案外マスコミじゃないのか。

  • 水色系 さん

    語り継がれる伝説の5連続敬遠。5連続敬遠をクソミソに言ってみたり、擁護論が出たり。人は、空気や世論に流される生き物だなあと思った。

  • みじんこ さん

    五敬遠に関わった人々へのインタビューを通じ、どう消化されているのかが見えた。当時の明徳の精神の拠り所としての練習量はさすが過酷と感じた一方、方針に変化もあり全ては監督の指導次第なのだろう。松井の規格外ぶりに驚く一方で、明徳以外の他のチームは「勝負せざるを得なかった」というのはなるほどと思う。松井の後を打っていた月岩へのインタビューも印象深く、その重圧は高校生には酷だろう。高校野球はどうあるべきかという野球観の違い等もうかがえた。最後の「もうひとつの五敬遠」はここまで読んだ後だと戦略的最善手なのだと思える。

  • hideto さん

    最近、野球関連のノンフィクションばかり読んでいる気がしますが、この本もそんな一冊。恐らく、40代以上のほとんどの人が知っているであろう甲子園での松井秀喜の5連続敬遠。これにより、星稜は悲劇のチーム、明徳義塾はヒールなチーム、単純にそう思ってきました。しかし、この本をよみ、何が正しいのかわからなくなりました。明徳義塾の馬淵監督の言葉「答えは出んよ、一生」が一番的を得ているかもしれません。あれから30年近く経った今も伝説とされる5敬遠、その裏側を知ることができ、よかったです。

  • jouta h. さん

    野球をわかっている人なら何でもないことなのに無数あるマスコミはスポーツだからといって勝手にミスリードする 我々も含め反省すべきです。

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中村計

1973年、千葉県船橋市生まれ。同志社大学法学部政治学科卒。ノンフィクションライター。某スポーツ紙をわずか7カ月で退職し、独立。2002年から高校野球の取材を始める。『甲子園が割れた日 松井秀喜5連続敬遠の真実』(新潮社)で第18回ミズノスポーツライター賞最優秀賞、『勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の

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