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ゲンバクとよばれた少年

中村由一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062210348
ISBN 10 : 4062210347
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

差別やいじめはなくなると思いますか?著者の中村さんは、そう問いかけます。NHK・ETV特集「原爆と沈黙〜長崎浦上の受難〜」(2017年8月放送)の内容を子ども向けに書籍化しました。小学中級から。

目次 : まえがき ピカドン/ 第1章 消えたふるさと/ 第2章 「ハゲ」「カッパ」「ゲンバク」とよばれて/ 第3章 「被差別部落」を知っていますか/ 第4章 春いつの日

【著者紹介】
中村由一 : 1942年10月、長崎県生まれ。1945年8月9日、2歳10か月のときに自宅で原子爆弾に被爆して大けがを負い、記憶を失う。長崎市内の小学校に入学するが、そこでさまざまないじめを経験する。中学卒業後、希望の会社に入れず、船の修理工場、靴職人の見習いなどを経て、長崎市内の郵便局に就職。1999年に57歳で退職するまで、不自由な足で郵便配達を続けた。40歳を過ぎたころから部落解放運動に取り組み、自身の被爆体験や被差別体験を語り続けている

渡辺考 : テレビディレクター。1966年、東京都生まれ。1990年、NHK入局、現在は福岡放送局ディレクター

宮尾和孝 : イラストレーター。1978年、東京都生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • NAO

    被災地が限られていたために、同じ長崎に住んでいながらも被爆者だと差別を受けた少年の話。被爆者、部落差別、様々な差別があるが、生徒を教える立場にある先生のあまりの差別意識に唖然とした。本当に、人の言葉はときに戦争よりも残酷だ。だからこそ、語り続けようとする中村氏の勇気と強さに胸が熱くなる。

  • ☆よいこ

    小中学生むけノンフィクションシリーズ「世の中への扉」2歳で長崎県浦上で原爆にあった中村由一さんの半生。小学校で「ゲンバク」とあだ名をつけられいじめられ、卒業証書を破かれた話は胸が苦しくなるようだった。卒業し、就職しようとすると今度は被差別部落を理由に差別を受けた。「この世から差別やいじめをなくすために、いじめを受けたときのぼくの気持ちをしっかり語っていこうと、心に決めました」▽キレイゴトかもしれないが「世の中から戦争や差別やいじめをなくすことはできる」と信じて、子とも達に語りかけることの大切さを感じた。

  • あじ

    中村由一(よしかず)さんが長崎で被爆したのは3才の頃。教師や子供らに「ゲンバク」と呼ばれ、理不尽ないじめに遭いました。受難はそれだけで終わりませんでした。被差別部落の生まれであることから、就職差別を受けるのです。現在でも福島からの転校生と知るやいなや“原発いじめ”が始まると言います。私は思うのです、大人の無知が子供に伝播すると。大人は言動に責任を持たなくてはなりません。中村さんは人生を怖れず切り拓いて行きます。素晴らしき児童書でした。 【3,4年生から】

  • たまきら

    「私には誕生日が二つあります」という著者。長崎で幼いころ被曝し赤ちゃん返りしてしまった彼にとって、8月9日が二つ目の誕生日なのだと…。戦争で家族を失うだけでなく、学校での凄惨ないじめ(教師のいじめにはただただ怒りを覚えました)、貧困ー美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」そのままのお母さんの姿。被差別部落出身であるせいで夢の職を得る機会を絶たれる。…壮絶な彼の人生に絶句しつつ、日本がまたこういう人を生む道へ進もうとしていることに怒りを覚えます。人はなぜ学習しないのだろう…。

  • マツユキ

    長崎で2歳で被爆した中村由一さんのノンフィクション。被爆した事だけで過酷なのに、差別を受け、学校では行事も一緒になってのイジメに合う中村さん。就職でも、また差別が。それでも生きて、語ってくれた中村さん、簡単に強いとは言えないんですが、中村さんの言葉を大事にしていきたいです。

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