体罰と日本野球 歴史からの検証

中村哲也

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000616225
ISBN 10 : 4000616226
フォーマット
出版社
発行年月
2023年12月
日本
追加情報
:
260p;19

内容詳細

部活動など、日本のスポーツにおける体罰の問題が絶えない。厳しい上下関係を背景に、指導の名のもとに繰り返される暴力。こうした歪な状態はいつ発生し、なぜ広がっていったのか。日本の代表的スポーツである野球の歴史をたどりながら、膨大な史料を駆使し実証的に考察。体罰なきスポーツ界の実現へ向け具体的に提言する。

【著者紹介】
中村哲也 : 1978年大阪府生まれ。京都府立大学文学部卒業、一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。早稲田大学スポーツ科学学術院助手を経て、高知大学地域協働学部准教授。専門は日本スポーツ史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • tharaud さん

    二十数年前、少年野球で指導者からたびたび暴力を受けて練習に行けなくなった。当時はまだ体罰はよくある話で、異を唱える保護者もいなかった。どうしてそんな文化ができたのか、何に怒ってよいのかもわからなかったが、この本を読んで少なくとも体罰文化の形成過程を知ることができた。野球における体罰は戦前からあったものの、復員兵が軍隊から持ち帰った影響は否定できないようだ。星野だけでなく、聖人視されている王や長嶋も苛烈な暴力を振るったことがあるという指摘も重要だ。時代のせいだけにしてはならない。

  • チェアー さん

    野球少年だった自身の経験、特に「なぜ殴られなければいけないのか」との思いからまとめた労作。 体罰がしごきが続けば野球は子どもたちが選ぶスポーツから排除されていくはず(既にそうなっている)。特に野球では甲子園至上主義をアホらしいと思わない限り、体罰としごきの根は絶えないだろう。スポーツを嫌いになる仕組みは即刻改めるべき。

  • ポルポ・ウィズ・バナナ さん

    ◎明治期までは対外的な暴力はあったが部内における体罰の慣習はみられない。◎1917年、大阪朝日が大会を創設したことにより「野球害毒論」を払拭するために「礼儀正しさ」を強調。模範的な青年のイメージ報道。◎1925年に六大学野球が成立。大正末期から強壮な身体と明朗な性格から「体育会系」が企業から高い評価を受けるようになる。◎1919年、早稲田初代監督「一球入魂」の生みの親、飛田穂洲が「戦術技術は新しく」「精神は古く」をモットーに。

  • 72ki さん

    めちゃめちゃおもしろくて一気に読んでしまった。「体罰は日本スポーツ界の構造によって生まれた宿痾」というのはまさにその通りであると思う。 ただし本書は「日本野球史」としてもわかりやすく読みやすい内容なので「体罰」という文字にギョッとした方にも一読をおすすめしたい(著者の野球愛はあとがきで発揮されていて、無用に野球を攻撃するようなものでもない)。 で、その上で一高野球部の破天荒さと無軌道さには日本野球初期の記録として、ぶっちゃけ心躍るものがありました!

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